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元おっさんJリーガー 格闘家デビュー2連勝後に語った「崖っぷち」

NEWSポストセブン / 2021年8月31日 16時5分

 43歳で格闘技を始めた理由はそこで、別にチャンピオンを目指しているわけでなく、僕の生き様が誰かの勇気や元気につながってくれたらうれしい。もちろん、そのメッセージを発信するためには高いステージが必要で、それがRIZINということ。年齢を考えれば悠長にはしていられないし、来年、再来年があるとも思っていない。自分にとってはJリーガーを目指してテストを兼ねたキャンプに参加していた頃と同じ崖っぷちの状態。自分で選んだ道のくせに何を言っているんだって話ですが、まったく楽できないですよ(笑)」

 イベントにはRIZIN広報の笹原圭一氏の姿もあり、安彦が勝利したあとにはリングに上がって、こうコメントした。

「メインにふさわしい、すばらしい試合だった。前回よりも気持ちも技術も上がっている。ここからRIZINに出るような選手が出たらいいなと前回お話させていただきましたが、少しずつ実現に向かっていると実感しました」

 試合に臨むため、約2か月かけて72キロから65キロへと約7キロの減量も経験。安彦は、格闘家へのリスペクトがさらに高まったとも話す。

「サッカーをしているときには、なかったこと。最後の水抜き(体内の水分を一時的に抜くことで体重を軽くすること)は辛かったけど、格闘家は相手と戦う前に体重との戦いがあることを思い知らされました」

 目指す格闘家のスタイルは、観ていて楽しい選手だ。

「ただ、強くて勝てばいいわけじゃない。観る人をワクワクさせたいし、そこにちゃんと生き様を映したい。我流上等だし、オリジナル、唯一無二というのが面白いじゃないですか。『コイツ、何をしてくるかわからない』、そう思わせたら勝ちだし、そこが僕のいちばん強みですから」

 挑戦モンスターという異名は、いかにもぴったり。安彦は昨年発売された著書『おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ』でも記した通り、諦めることを忘れ、目の前だけを見て突っ走っている。コロナ禍で世の中がどれほど落ち込んでいようとも、自分の可能性を信じて疑わない安彦の挑戦はどこまで続くのか。今後も楽しみである。

取材・文・撮影/栗原正夫

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