日本人に増加の大腸がん 赤肉や加工肉摂取量増加との関連も

NEWSポストセブン / 2013年2月2日 16時0分

 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏が、腸内細菌について解説する

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 がんは日本人の死亡原因の第1位で、3人に1人ががんで亡くなる時代だ。がんの中には、胃がんのように死亡率が減少しているがんもあるが、それと対照的に増加の一途をたどっているのが大腸がんである。大腸がんは、現在では女性のがん死亡率の第1位、男性でも第4位に達している。

 いったい、どのような背景から日本で大腸がんが増えているのだろうか?

 日本人の遺伝的素因は過去数10年間ではそれほど変化していないと考えられるため、戦後の生活習慣の欧米化が大腸がんの発症増加に関連しているようだ。これまで明らかにされてきた喫煙や飲酒のがんリスクに加えて、最近では過体重や肥満のリスク、赤肉やベーコン、ハム、ソーセージなどの加工肉の摂取量増加が、大腸がんの増加に関連することが報告されている。

 逆に、これまで日本で大腸がんが少なかった理由の一つに、日本食には食物繊維が豊富に含まれている点が指摘されている。実際に、日本人の食事内容が欧米化することにより日本人の食物繊維の摂取量は急速に減少し、大腸がんの増加に繋がったと考えられる。

※週刊ポスト2013年2月8日号



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