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LAでポリスになった日本人女性 「高校時代はヤンチャしてました」

NEWSポストセブン / 2021年9月28日 16時5分

LAで警察官として働くYURI氏

 米国西海岸に位置するロサンゼルス。全米屈指の大都市だが、高い犯罪発生率でも知られる。その近郊にある警察署では毎朝5時からパトロール会議が開かれる。

「昨日はここで殺人事件があった」
「このエリアで麻薬犯罪が増えている」

 物騒な話に耳を傾ける屈強な男たちに交じって、小柄な日本人女性がひとり佇む。彼女こそ、この署に勤務する日本人警察官のYURI氏だ。

 麻薬や強盗、暴行に交通違反など、彼女はこの街に潜むあらゆる犯罪を取り締まっている。

 早朝のミーティング後、コーヒー片手にYURI氏はパトカーに乗り込む。

「治安の悪い街ですが、ひとりでパトカーに乗って巡回することもありますよ。防弾チョッキや拳銃でフル装備した私の写真を見て『戦争にでも行くの?』と驚く日本の友人もいます(笑)」(以下、カギ括弧内はYURI氏)

 不敵に微笑む彼女。この1年ほど、インスタグラムやYouTubeで防犯のための情報などを発信し、現地関係者らの注目を集め始めているが、その来歴は謎めいている。彼女はなぜ、世界有数の危険地域・LAで女性警察官となったのか──。

 高校時代には2人乗りしたバイクで白バイを振り切るほど「ヤンチャ」だったという彼女。高校卒業後の90年代後半に渡米し、語学学校を経てカリフォルニアの大学に進学した。そこで知り合ったアジア系米国人と「授かり婚」をして大学を退学した。

 夫の意向もあり、専業主婦をしながら2人の子供を育てたが、7年目に結婚生活が破綻。シングルマザーとなった。

「高卒で30代子持ちの女性が日本に帰国しても仕事が見つかると思えず、就業にあたって人種や年齢、性別が条件にされない米国に残る道を選びました。とはいえ7年間育児のみだった私に仕事はなく、LAに日本の有名カレーチェーンの1号店ができた時、『ここで働かないと生きていけません!』と頼み込んで雇ってもらった。美容関連の会社などでも働きました」

 なかなか安定した仕事に就けず悩む彼女の頭に浮かんだのが「警察官」という選択肢だった。

「私は正義感や人の役に立ちたい気持ちが強いので、長く続けられる仕事と思いました。日本に住む両親に告げたら、『シングルマザーが銃を持つのか』と反対されましたが、自分の性格に合っていると突き進みました」

34歳シングルマザーの合格は「ミラクルだ」

 市民権を獲得して猛勉強に励み、LA市警察の試験に挑んだ。言葉の壁もあってなかなか結果が出なかったが、車の部品工場で働くなどして食いつなぎ、34歳でついに現地の警察学校(ポリスアカデミー)に入学した。

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