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山下敦弘監督が語る コロナ時代の今“バカバカしい映画”を撮る理由

NEWSポストセブン / 2021年10月9日 7時5分

山下敦弘監督が新作映画『無事なる三匹プラスワン コロナ死闘篇』を撮る理由とは?

 映画プロデューサーの伊藤主税(43才)や俳優の阿部進之介、山田孝之らが立ち上げた、短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season1』が9月17日より公開中だ。誰でも映画を撮れる時代の自由で新しい映画制作の実現を目指し、山下敦弘監督(45才)や俳優の安藤政信(46才)ら9人の注目クリエイターが監督を務める本作。その内の1つ、『無事なる三匹プラスワン コロナ死闘篇』のメガホンをとった山下監督に話を聞いた。

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 コロナ禍の三浦海岸で、性欲を持て余したうだつの上がらない4人の中年男性の姿を描いた『無事なる三匹プラスワン コロナ死闘篇』。本作は、10年前に撮られた『無事なる三匹』の続編である。『無事なる三匹』は、東日本大震災が起きた3月11日にちなみ、41人の監督たちによる3分11秒の短編オムニバス作品の1つとして公開された。震災をテーマとする作品が多いなか、山下監督はなぜ、性欲に振り回される男たちを描いたのか。

「震災の時はとにかく気分が落ちちゃって、酒ばっかり飲んでたんです。そんな時、ホン・サンスという韓国の映画監督の作品を観ました。彼の映画といえば、文化人っぽい一見偉そうな人が出てきては、女の子に惚れて振られる、といった毒にも薬にもならない(笑い)作品が多い印象でした。でも、男たちがアタフタしてる、情けないっていうだけの映画を観ると、何となく気持ちが楽になるのを感じたんです。だから、自分もそういうものを撮りたいと思って作ったのが『無事なる三匹』でした」

 今作の『無事なる三匹プラスワン コロナ死闘篇』は、10年前の前作の続きから展開する構成となっている。観客は前作と今作を連続して観ることで、10年経っても女の話ばかりしている男たちの“変わらなさ”にどこか癒やされるはずだ。災害や疫病に直面しても失われない飽くなき欲望には、生命力すら感じられる。

「僕ら世代でいうところのドラマ『毎度おさわがせします』(TBS系)のイメージですよね。男子高校生が『女の子とエッチしたい!』って言うだけでドラマを作っちゃうみたいな。最近そういうバカバカしい映画やドラマってほとんど無いじゃないですか。何かしらの“メッセージ性”が含まれている。でも僕は、自主映画を制作していた頃からオチのない映画、成長しない主人公を撮ってきました。だから今回の『無事なる三匹プラスワン コロナ死闘篇』も、その延長線上にある。結局、僕が一番変わってないんでしょうね(笑い)」

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