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「思い出づくり入閣」岸田内閣・平均年齢を引き上げた「2人の77歳新大臣」が入った事情

NEWSポストセブン / 2021年10月6日 19時5分

若返らなかった(雑誌協会代表取材)

 自民党総裁選に勝利した岸田文雄氏が10月4日、国会で第100代首相に指名され、岸田内閣が発足した。ところが、「若返り」「世代交代」を図ったはずの閣僚人事は、フタを開けてみれば平均年齢は61.81歳と、菅内閣発足時の60.38歳を上回る結果になってしまった。初入閣が13人もいるはずなのに、いったいなぜなのか。

 平均年齢を引き上げたのが、ともに御年77歳という2人の新大臣である。全国紙政治部記者が語る。

「農林水産大臣の金子原二郎・参院議員と、国家公安委員長の二之湯智・参院議員です。2人とも安倍・菅政権の8年間でずっと入閣待機組となっていて、今回ようやく念願が叶いました。

 金子氏は長崎県知事や参議院予算委員長、二之湯氏も総務副大臣、党参議院政審会長などを歴任していますが、ともに党内では目立った存在とはいえません。もっとも、今回のポストはそれほどプレッシャーのかかるものではないでしょう。

 農水大臣はTPPに伴う農家への補償問題が一段落ついた今、あまり大きな喫緊の課題は見当たりません。国家公安委員長についても、警察のお目付役と言いながら実務はあまりない。ともにいまや名誉ポスト的な意味合いが強いのではないでしょうか」

 2人が起用された背景には、派閥の影響力が見て取れると、ベテラン政治ジャーナリストは言う。

「金子氏は岸田派のベテランです。派内には今回の人事をめぐって、『ようやく総理が出たのに、主要閣僚をほとんど他派に取られた』と不満の声が上がっていたため、滑り込むことになったのでしょう。父親で同派の重鎮だった金子岩三氏も農水大臣を務めており、本人は会見で『親子二代で感無量』と喜んでいました。

 二之湯氏は岸田氏の勝利に貢献した竹下派に属しており、参議院竹下派は結束が強いことで知られる。かつて“参議院のドン”と呼ばれ、現在も竹下派の事実上のオーナーである青木幹雄氏の影響も窺えます。ただし、二之湯氏は『残された人生をエンジョイしたい』と言って来年7月の参院選には立候補しない意思を表明しており、ネット上では『思い出づくり入閣』と揶揄する声も上がっています。

 2人の入閣によって閣僚の平均年齢を引き上げたことは、世代交代を訴えていた岸田氏にとっても本意ではないはず。派閥の力学を受け入れざるを得なかったのでしょう」

 内閣そのものが「思い出づくり」に終わってしまっては困る。

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