グアム無差別殺傷事件 容疑者は「親日だったと思います」評

NEWSポストセブン / 2013年2月22日 7時0分

 リゾート地・グアムで発生した無差別殺傷事件。凶行現場となったABCストアは、事件翌日からまるで何事もなかったかのように営業を続けている。店内では、Tシャツなどの土産品を買う日本人観光客の姿が大勢見られた。

 しかし、店から一歩外に出ると、外壁には車が衝突した生々しい傷跡が残り、現場には多くの花束が手向けられている。ここで、改めて事件を振り返ろう。

 逮捕されたチャド・ライアン・デソト容疑者は2月12日午後10時過ぎ、娯楽施設「サンドキャッスル」前から青い日本車に乗り込んで約200mを暴走。歩道に乗り上げながら猛スピードで進む車は、亡くなった横田仁志さん(享年51)を含む4人を次々とはねた。

 歩道脇の柱にぶつかりながら、亡くなった杉山利恵さん(享年28)の次女をベビーカーごとはね上げると、ABCストアの壁面に衝突。車から降りたデソト容疑者は両手に刃渡り30cmほどのナイフを握り、次々と人を刺した。

 現場は阿鼻叫喚の巷と化し、「ナイフだ!」という叫び声が辺りに響いた。その後、デソト容疑者は数人がかりで取り押さえられたが、犯行の衝撃で片方のナイフは90度に折れ曲がっていたという。

 デソト容疑者は「車と刃物で多くの人を傷つけようと思った」と供述するも、詳しい動機については口を閉ざしている。デソト容疑者を知る現地女性が語る。

「彼の祖父と祖母はかつて日本が委任統治したパラオ出身なので日本語を流暢に話します。そんなこともあり、デソトの家族はそろって親日のはず。だから、日本人が憎くて犯行に及んだのではないと思います。高校時代はおとなしくてソフトだったけど、勉強が苦手で高校を卒業できたのは20才になってからです」

 高校時代は地元で制作された映画やテレビCMに出演するなどし、現地では役者として知られたデソト容疑者だったが、卒業後はうらぶれた生活をしていたようだ。

「写真スタジオで、結婚式のウエディングドレス姿の女性を撮影する仕事を手伝っていたけど、最近になってクビになったみたい。近ごろは戦闘もののビデオゲームに熱中していました」(知人女性)

 知人女性は逮捕後の姿を見て心底驚いたという。

「ニュースで彼を見た瞬間、別人だと思いました。私たちの知るデソトはもっと優しく温厚な顔立ちだったから。事件後の彼の表情はまるで悪魔のようです」

 優しい青年はなぜ「グアム史上最悪」と言われる凶悪犯罪に及んだのか。高校時代に両親が離婚したことや、昨年10月に交際相手と別れたことが犯行と関係する可能性、また、デソト容疑者が薬物を常用していたという情報もあるが、詳細は不明のままだ。

※女性セブン2013年3月7日号

NEWSポストセブン

トピックスRSS

ランキング