みうらじゅん氏 葬儀参列が寂しくなるから長生きが怖くなる

NEWSポストセブン / 2013年3月10日 7時1分

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある。週刊ポストに連載する『死に方上手』で同氏は、長生きが怖くなってきたという。なぜなのか。

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 この連載を続けてきて、少しずつだが、死ぬということがあまり怖くなくなってきた。逆に長生きするのが少しだけ怖くなっているのに気付いた。

 長生きは、幸せそうでいて、実はとても寂しいということに気付いたのだ。なにしろ葬儀が寂しい! だって自分の知り合いは、もうとっくに死んでいるのだ。葬儀への出席者は義理だの付き合いだので来ている、死んだ本人はあまり知らないような人ばっかりということになる。

 これは寂しい!

 今までさんざん、葬儀はこうやって盛り上げよう、喜んでいただこうと考えてきたのに、知り合いがいないんじゃ、喜んでもらえるかどうかも怪しい。

 そしてなにより、寂しがり屋の私としては、自分の葬儀の時くらい、出席者にず~っと自分の話をしていてもらいたいのに、それをしてくれない!

「みうらの生きざまはロックだったよ」――そんな私の噂話を朝まで延々としていてほしいのだ。

 そんな寂しがり屋は、ひょっとすると早死にした方が幸せなんじゃあないかと思ったりしちゃうわけだ。

※週刊ポスト2013年3月8日号

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