ぎんさん三女 十三回忌で祭壇に「おっかさんが座っていた」

NEWSポストセブン / 2013年3月9日 7時1分

「きんは100シャア、ぎんも100シャア」――。そんな名セリフで日本中を沸かせた双子の100才、きんさんぎんさん。あれから20年が経ち、ぎんさんの4人の娘たちも今や平均年齢94才、母親譲りのご長寿だ。

 その日は、4姉妹の胸のなかに、それぞれ格別な思いが広がることになった。

 明治、大正、昭和、平成と4つの時代を生き抜いた姉妹たちの母・蟹江ぎんさん(享年108)が大往生を遂げたのは2001年2月のこと。それから12年の歳月が流れた今年2月24日、ぎんさんの十三回忌法要が、蟹江家の菩提寺である長源寺(愛知県東海市)で営まれた。

五女・美根代さん(90才):「普通なら90代になれば、誰かがあの世に逝っててもおかしくないわけだから、こうやって4人揃ってね、おっかさん(ぎんさん)の十三回忌を迎えられたんは、ほんと、奇跡のような気がするがね」

四女・百合子さん(92才):「ここまで達者で生きてこれたんは、おっかさんが気力をくれたからだがね。そいだで私らがぴんぴんしてるのは、やっぱし、めでたいと違うやろかぁ」

長女・年子さん(99才):「私はもうすぐ100才だから、めでたい、めでたい(笑い)」

 午前11時、親族やぎんさんとゆかりのある知人など約60人が御堂に会し、僧侶の読経が始まった。ポンポコ、ポンポンという木魚と鐘の音が響き、和服姿で両手を合わせる4姉妹はいつになく厳粛な面持ち。およそ40分で読経は終わった。

三女・千多代さん(95才):「目ぇつぶってお経を聞いとったら、誰かにポンと肩を叩かれたような気がして、ふーっと目ぇ開けたら、祭壇の位牌の上にな、おっかさんがちょこんと座ってござった。こういうのは、初めてのことだよ」

 仏教における「法要」とは、故人があの世で良い報いを受けられるよう、仏に祈る儀式で“追善供養”とも呼ばれる。死後の世界では、地獄の主・閻魔大王による生前の行いへの裁判があると考えられているため、故人の罪が少しでも軽くなるように祈るのが法要だ。

 一般的には「七七日(四十九日)」が忌明けで、盛大な法要を行うケースが多い。その後は一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌と続き、33回目の命日となる三十三回忌を「弔い上げ」と呼んで、最後の法要とすることが多いようだ。

美根代さん:「そいだで、身内の者が年忌法要をしないと、その故人の霊は仏になれんから、“助けてくれぇ!”ちゅうて、この世をさまようことになると、これは昔から言われとる」

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