「がんは遺伝」 この割合は低くむしろ家族の生活環境原因

NEWSポストセブン / 2013年3月11日 16時0分

 日本人の死亡第1位「がん」しかし、がんとは一体どういうものなのか、詳しいことまでは知らない人もいいはず。そこで、医学博士で乳腺専門医の「ナグモクリニック」総院長の南雲吉則先生が、「がん」が何なのかを解説する。

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 卵巣がんや大腸がん、腎臓がん、白血病など遺伝するがんはたくさんあるんだけど、その割合はさほど高くない。例えば、遺伝による乳がんは、5パーセント程度と少ないんだ。にもかかわらず、家族の中で何人もがんになる人がいる家庭があるのは、なぜだろう。

 血のつながりのないお父さんとお母さんが、ふたりともがんになったとしても、遺伝は関係ないよね。そう、がんは喫煙や食生活などの生活習慣が原因であるほうが多いんだ。

 家族で同じがんにかかりやすくなるのは、がんそのものが遺伝するのではなく、がんになりやすい生活環境で一緒に生活しているから。

 同じような時間に起きて寝て、似たような食事をしていれば、同じ病気になる確率は高くなるよね。

 例えば、同居する家族の中にひとりでも喫煙者がいれば、他の人も喫煙習慣を持ちやすくなるし、受動喫煙でたばこの害を受けることになる。喉のがんの90%、肺がんの75%、食道がんの50%は、たばこが原因なんだ。

 また、お母さんが肉や乳製品を使った料理が好きな場合、その一家はどうしても血中のコレステロールが多くなる。

 コレステロールは性ホルモンの原料だから、乳がんや卵巣がん、子宮体がん、前立腺がんになりやすくなるってわけ。

※女性セブン2013年3月14日号

NEWSポストセブン

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