気象庁の精密地震観測室 北朝鮮核実験による微動をも捉える

NEWSポストセブン / 2013年3月12日 7時0分

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群列地震観測システムのひとつ

 世界でも珍しい群列地震観測システムが長野県にある。これは、地震計を直径10kmの円周上に6か所と中心部2か所の計8か所に設置してあり、直径10kmのレーダーのようなものだ。いずれの地震計も天気や自動車など地表のノイズ震動の影響を受けない地下40~70mに置かれている。

 通常、地震が起きた際、震源や規模を求めるには、震源近くの複数の観測地点のデータが必要になる。しかし、この群列地震観測システムは、マグニチュード5.5以上の規模の地震ならば、世界中のどこで発生しても、震源や規模を計算する解析を行なうことができる。北朝鮮が核実験を行なった際のごくわずかな震動も捉えている。

 その観測精度が認められ 世界の地震観測網のネットワークであるIRISの拠点としても機能している。「コンパクトなシステムで精度の高い観測をできるのがこのシステムの強味」(松本徹夫・気象庁精密地震観測室長)。

 また、同型としては世界最高の精度を持つひずみ計と、100m離した水槽をガラス管でつないだ傾斜計との組み合わせにより、地震計にはできない地殻の小さな変化を観測することができ、地震の前兆現象を捉えられる可能性がある。

写真提供■気象庁

※週刊ポスト2013年3月22日号

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