マドンナまでも魅了した日本人ダンサー メラニンを演じる

NEWSポストセブン / 2013年3月13日 16時0分

 2006年あのニューヨーク「アポロシアター」で殿堂入り、2007年にニューズウィークの「世界が尊敬する日本人100人」に選出され、マドンナのステージなどで活躍してきたダンサー・TAKAHIRO。そうした情報だけ見ると、さぞ子供の頃から踊ることが好きで、おしゃれ感度も高くて、アクティブだったんだろうと想像するのだが、実際に話を聞いてみると全く違う人物像が見えてくる。大学に入るまで家と学校の往復だけ、運動は苦手、東京生まれなのに新宿や渋谷に一人で行ったこともなかったという。

 実は普通――むしろ超・オクテな少年だった彼が、今や世界で評価されるダンサーであり、振り付け師になったプロセスには、何があったのだろうか? その原点と、“今”表現者として活躍する姿に注目してみた。

「パッとしない子供でしたねぇ。マイペースなキャラクター、人と競争するのが苦手で、一人でラジオを聴いているのが好きでした。サッカーのチーム分けなんかで、各チームのリーダーが“あいつをうちのチームに欲しい”と順々に選んで行くと、最後の方まで残っていて『うーん。まぁTAKAHIROでいいか』というポジション。

 高校時代にフランス語演劇部の部長になったんですが、代々主役を部長が演じるはずのイベントの舞台で、顧問の先生が『TAKAHIROじゃダメだから、今回は○○に主役をやってもらおう』なんて、部員でもない生徒を指名したんですよ……酷いでしょう?(笑い)さすがにこの時は“それはないだろう”とがんばって主役をやり、公演を成功させました」(TAKAHIRO・「 」内以下同)

 しかし今では世界のダンサーが憧れる多くの舞台で脚光を浴び、今年の2月から渋谷にダンス・スタジオもオープンし、活動の幅もさらに広がっている。そんな彼の最新作のひとつが、資生堂の美白美容液『HAKU』のプロモーショナルムービーだ。

 この映像がWebだけでなく、JRや私鉄のトレインチャンネル(車内映像)で放映されるとネット上でも話題となり、まとめサイトでは“HAKUのCMがカッコよすぎる”“是非映画化して欲しい”など絶賛されている。今回の作品で彼はダンスパフォーマンスだけでなく、振り付けや演出も行っているのだが、肌の中――目に見えない世界を表現する力は、どうやって培われたのだろうか。

「大学生になって、それまで抱えていたコンプレックスから離れて、何か自分が輝けるものを持ちたいと。そんな中でダンスを“やりたい”と思うようになって、ダンスサークルに入ったんですが、先生がいるわけじゃない。上手な先輩に『それはどうやるんですか?』と聞いて、少しは教えてもらいましたけど、ほとんど独学。でも与えられる課題をこなしていた18年間だったので、もう縛られるのは嫌だった。だから誰かに期待されるわけでもなく、自分で好きにダンスを作っているのが楽しかったですね。

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