「フィギュア製造技術は中国から学ぶ時代」と中国嫁日記作者

NEWSポストセブン / 2013年3月17日 7時0分

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「月とにほんご」出版記念トークショーで話す井上純一氏

 2010年に始まった4コマ漫画ブログ『中国嫁日記』は、40代のオタク日本人が、中国からやってきた20 代のお嫁さんとの日常生活を描く、1日7万人が訪れる人気ブログだ。ブログが書籍化された『中国嫁日記』(エンターブレイン)は1、2 巻累計で50 万部を突破し、最新刊『月とにほんご中国嫁日本語学校日記』(アスキー・メディアワークス)も発売1カ月を待たずして3刷15万部と好調だ。

 その著者である漫画家でイラストレーターの井上純一氏は、フィギュアを製造する玩具会社を経営する社長でもある。経営者としてもつきあい続けている中国という国について、井上氏が語った。

 * * *
――中国からやってきたお嫁さん、月(ゆえ)さんの旦那さんになる前から始まった、玩具会社社長としての中国とのおつきあいは、どのくらい前からになるのでしょうか?

井上:中国と仕事で関わるようになったのは5 年ぐらい前からです。業界のなかでも一番、最後のほうになります。それまでは色がついていない、無垢のフィギュアを売っていました。ところが、中国では格段に安く色つきフィギュアが作れると知り、製造拠点を移しました。

 完成品フィギュアはロットが1 万ぐらいですから、少なすぎて機械が作れないんです。作業工程も多種多様すぎて、機械では対応できない。人間がやった方が早いことばかりです。この商売は人件費が安くないとできないので、中国で製造しないと廻りません。

――人間による作業で、さらに外国でとなると、意思の疎通などで難しい部分が多そうですね。

井上:数限りないトライ&エラーを繰り返してきましたが、今では揺るぎないものができあがりました。フィギュアに関しては、技術的に中国でないと製造できない状況になっています。日本にはもう、技術者がいません。

 もちろん最初は色々と苦労しました。フィギュアの場合、肌色のゲシュタルト、つまり肌色のイメージを統一させるのが一番重要なのですが、それを理解させるのが難しかった。同業者が皆、トライ&エラーを繰り返し、そのなかから成功したものを見本にして、だんだんゲシュタルトが広がっていったんです。今は、肌色で困るようなことはありません。そうやって中国では技術が蓄積されていきました。

――中国ならではの意外な苦労もあったのでしょうか?

井上:親切心から、やらなくていいことをやるんです。それが最大の問題ですね。気をきかせたつもりで、たいていろくでもないことをやる(笑)。

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