ソチ五輪のフィギュア団体戦 浅田真央を出す意味はあるのか

NEWSポストセブン / 2013年4月20日 7時0分

 浅田真央選手がソチ五輪を区切りに引退を表明したことで、いっそう熱を帯びそうな来年の冬季五輪。そこで初めて開催される注目の競技が、フィギュアスケートの団体戦だ。

 先日東京で行われた国別対抗戦はその前哨戦とも言われたが、ソチ五輪とはルールが異なる。国別対抗戦でキャプテンを務めた高橋大輔選手が、五輪とのルールの違いを認識していなかったことが報じられるなど、日本の活躍が期待されるわりに、実態の浸透が遅れている団体戦。ルールは複雑で、現時点は決定していない点もあるが、すでにいくつかの“難関”は見え隠れする。

「日本はまだ団体戦の出場資格を満たしていない」。そう語ったのは日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュア委員長だ。ISU(国際スケート連盟)発表のルールでは、団体戦に出場するには、4種目(男女シングル、ペア、アイスダンス)中、最低3種目で個人の出場枠を確保しなければならない。だが日本にはまだ、男女シングル、2種目の出場枠しかないのだ。

 3月の世界選手権、日本は、男女シングルは3枠ずつを獲得したものの、アイスダンスのキャシー・リード/クリス・リード組は20位に終わり、19位が目安と言われた出場枠獲得に、あと一歩、届かなかった。一方ペアは、昨年度の世界選手権で銅メダルを獲得したマービン・トラン/高橋成美組が、ペアを解消。高橋選手は、この2月に木原龍一選手と新しくペアを組んで練習をスタートさせたばかりで、今年の世界選手権は未出場。五輪出場枠をかけた大会は9月、それまでに両種目がどこまで進化できるか。

 晴れて団体戦への出場権を獲得したとしても、次なる試練が待ち構える。出場選手が減ることだ。国別対抗戦では男女シングル2人ずつ、アイスダンスとペアは1組ずつだった出場選手が、五輪では、すべて1人(組)になる。団体戦は順位をポイントにし、加算して競うため、五輪では、男女シングルの比重が下がり、ペアとアイスダンスが上がることになる。男女シングルが強い日本にとって、これは不利なルール。ちなみに今年の世界選手権の結果を見ると、アイスダンスは1位:米国、2位:カナダ、3位:ロシア、ペアは1位:ロシア、2位:ドイツ、3位:カナダだった。

 さらに、試合日程の問題がある。すでに発表された団体戦のスケジュールは以下で、早くも、開会式前から開始される。

■2月6日 男子シングルSP、ペアSP
 2月7日 ソチ五輪開会式
■2月8日 アイスダンスSD、女子シングルSP、ペアFS
■2月9日 男子シングルFS、女子シングルFS、アイスダンスFD
※団体戦に出場する10か国のうち、男女ペアSPとアイスダンスSDの上位5か国が、フリーに進むというルール。SP:ショートプログラム、FS:フリースケーティング、SD:ショートダンス、FD:フリーダンス

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