チャン・ツィイーが訓練した中国武術を見せるアクション映画

NEWSポストセブン / 2013年5月7日 16時0分

『花様年華』『ブエノスアイレス』など、独自の世界を描いてきたウォン・カーウァイ監督、6年ぶりの最新作『グランド・マスター』(5月31日、TOHOシネマズ日劇他全国ロードショー )は、ブルース・リーの師匠としても知られる伝説の武術家イップ・マンの知られざる実話をもとに、中国武術の壮大な歴史を描くアクションドラマの超大作だ。

 映画の舞台は、1930~40年代の中国。中国では、大陸の中央を横断して流れる揚子江を境に、その北側で伝承される武術を北派拳術(河北省、河南省、山西省など)、南側で伝承されるものを南派拳術(福建省、広東省、江西省など)と区別しており、各流派を極めた長は、古より宗師=グランド・マスターと呼ばれていた。

 事の起こりは1936年。北の八卦掌の宗師であるゴン・パオセン(ワン・チンシアン)は引退を決意し、長年に渡り築いてきた南北統一の夢を、自分の後継者に託すことにする。後継者候補は、弟子のマーサン(マックス・チャン)と、南の詠春拳の宗師イップ・マン(トニー・レオン)。

 パオセンの娘で奥義六十四手の唯一の継承者であるルオメイ(チャン・ツィイー)も名乗りを上げる中、マーサンが師匠のパオセンを殺害したのをきっかけに、壮絶な復讐劇と後継者争いが始まる。

 まず注目は、演技とは思えぬ役者陣の身のこなし。トニー・レオンは、イップ・マンの最後の直弟子であるダンカン・リョンから4年に及ぶトレーニングを受け、チャン・ツィイーもそれぞれ違うスタイルを持つ4人の宗師から八卦掌を学んだという。

 そんな彼らの壮絶な格闘シーンは息もつけない。また、雨粒1滴まで美しい映像や、登場人物らの表情で語る秘めた想いなど、これぞウォン・カーウァイという世界が余すところなく堪能できる。

※女性セブン2013年5月9・16日号

NEWSポストセブン

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