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「お茶をこぼされるシーンは何テイクも撮りました」『地面師たち』佐々木老人役・五頭岳夫が語ったプロが集った撮影現場

NEWSポストセブン / 2024年8月29日 16時13分

──現場の雰囲気はどんな感じでしたか?

「僕の撮影は去年5.6月頃。スタジオにセットを組んでカメラテストを経て、数日撮影をしました。綾野さんにズボンにお茶をこぼされるシーンは何テイクも撮りました。そのたびにズボンを履き替えてね。大根監督は何テイクも粘る監督で、北村一輝さんは40テイク撮ったシーンがあったそうですよ。でも、大根監督の現場ではそれが苦痛じゃなくて、喜びなんです。いろいろ試しながら演じられるので楽しい。現場には笑いがありました」

──共演された方々とのエピソードを教えてください。

「僕は綾野さんとの絡みが多かった。これまでも何度か作品で一緒になったことがあったので、会ったらハグしてくれました。綾野さんの印象? 格好いい(笑)。豊川悦司さんは寡黙で、自分の世界観をもっている人だから、近寄りがたい雰囲気でした。でも、主演級の俳優はみんなそうで、気安く話しかけられませんよ。だから共演者とは、買い手側の社長役を演じた駿河太郎さんと、合間に『また今度、(撮影で)ご一緒するみたいですよ』と話したぐらいですね。

 僕が登場する最後のシーンは、小田原で撮りました。深夜10時から3時まで通行止めになる有料道路があって、最寄り駅に10時に集合し、1晩で撮りました。でも、そのときも食事はケータリングが用意され、温かい豚汁などを振る舞ってもらいました。Netflixの撮影現場は専門のスタッフがたくさんいて、制作現場に手厚いですね。ケータリング専門の部隊もいるみたいです(笑)。役者としては、それだけ気にかけてもらっていると感じて嬉しいですよ」

──撮影後に打ち上げなどはありましたか?
「去年10月か11月には、渋谷のレストランで打ち上げがありました。サプライズで“地面師たち”と書かれたケーキが用意されていて、そんな演出も楽しかった。北村さん、リリーさん、ピエールさん……みんなリラックスしてよく飲んでいましたね(笑)」

後編では、これまでの役者人生や顎骨骨髄炎との闘い、金銭事情まで赤裸々に語っている。

(後編に続く)

【プロフィール】
五頭岳夫(ごず・たけお)/1948年新潟県北蒲原郡水原町(現・阿賀野市)生まれ。高校卒業後、上京。自動車整備士を経て劇団「青年劇場」入団。劇団員として活動しながら、『砂の器』『八甲田山』などの大作映画に出演した。42歳で劇団を退団。2000年にエキストラとして再スタートし、2007年から本格的に映像作品に出演。映画『凶悪』『教誨師』などで存在感を示し、2024年、Netflixドラマ『地面師たち』で人気に。

(取材・文/中野裕子)

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