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『every.』卒業発表の陣内貴美子氏、14年半続けられた背景に努力を惜しまない“アスリート魂” 「喉を守るため1年中ストール」「“勉強ノート”を常に持ち歩く」

NEWSポストセブン / 2024年9月21日 11時15分

年少の共演者たちから「every.のお父さん」と呼ばれていたのが藤井アナ、そして「every.のお母さん」と呼ばれていたのが陣内氏だった。

その二人が半年と間を置かずに卒業してしまう。9日の氏による卒業コメントの後、堪らず入ってきたのは鈴江奈々アナで、「私たちが陣内さんに支えてもらっているので、たくさん感謝の気持ちを伝えたいんですけど、このタイミングで視聴者の皆さんにお伝えしたのも、『パラリンピックが閉幕したら』という陣内さんの強い想いがあって」と説明。「27日まで引き続き全力でお願いします」と言い、互いに頭を下げ合っていた。

 藤井アナに代わって、徳光和夫氏をはじめ同局のOBが「No.1」と絶賛する鈴江アナと、『スッキリ』で加藤浩次に鍛えられたオールマイティーな森圭介アナがメインとなり、斎藤佑樹氏や桐谷美怜らも加え、明らかな若返りを図った4月からの『~every.』。

 そんな彼らの重石となっていたのが陣内氏であり、多くのスタッフと共に番組を作り、伝える、いわば“団体戦”の監督をスタジオの内外で担っていたのも陣内氏であるように私には見えていた。

 とは言え、「お母さん」と呼ばれていたように、優しく見守るような面もあった陣内氏。振り返れば、バドミントンの後輩選手の不祥事や事故を伝えなければならないこともあったし、共演者の謹慎や、それが理由になった卒業もあったので、「お母さん」としては、気をもむことも多々あっただろう。

勉強し、熱心に取材を欠かさなかった

 そして、スポーツキャスターとして全種目の全選手のいいことにも悪いことにもコメントをする際、氏の言葉を借りれば、「なんで、こんな人が…」と一瞬でも視聴者に思われないよう、勉強し、熱心に取材を欠かさなかったのも陣内氏。

 実は“喋り手”としても、ともするとアナウンサー以上に努力と勉強をしており、喉を守るため、一年中、首にストールを巻き、正しいアクセントや、人名の読み方、ニュースのポイントなどをびっしりメモしたノートを持ち歩いている。やはり、根っこにあるのはアスリート魂なのである。

 還暦を迎えた今もチャーミングでスタイル抜群。現役時代、「バドミントン界のキョンキョン」と評したのは明石家さんまだが、恐らく、小泉今日子のように小顔でアイドルのようなルックスから、そう呼んだのだろう。

 ゆえに、氏のことをアナウンサーだと思っている若い視聴者も少なくないのである。テレビ局としては、本物のアナウンサーや報道局の記者らが年齢を重ね、陣内氏のように「お母さん」的存在として番組に残ってくれることが理想だと思う。だが日テレだけでなく、各局そういう女性はなかなか居ない。背景に様々な理由はあるものの、少なくとも陣内氏は、年下の男性スタッフや共演者に変な気を遣わせる存在ではなかったと思う。どちらがいい悪いは置いておいて、ここまで長く多くの年下スタッフとうまくやってきたのは、やはり陣内氏が謙虚で真面目だったからに他ならないのである。

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