【魔神ブウから6年】国会議員票が集まらない石破茂氏の不義理の数々「麻生氏に退陣迫り、支援者にも挨拶せず…」 “最後の総裁選”で起死回生のコスプレは義理と人情の「寅さん」
NEWSポストセブン / 2024年9月26日 19時0分
石破氏に求心力が生じないエピソードは事欠かない。石破氏は2018年9月の自民党総裁選にも立候補し、当時の安倍晋三首相との一騎打ちに挑んだ。多くの派閥が安倍氏の支援に回る中、当時の参院竹下派(平成研究会)と、竹下亘会長(故人)ら一部の同派衆院議員が石破氏を支援した。
この総裁選後、竹下登元首相の弟である竹下亘氏は、周囲に怒りを隠さなかった。
「負け戦ではあったが、こっちは総裁選後に干されるとわかっていながら本気で戦った。総裁選後に石破氏とは一度も会話をしていない。『ありがとうございました』の一言ぐらいあったっていいじゃないか。二度とやるか」
「党員人気」が生まれる理由
一方で、党員票を集めているのは石破氏のオタク気質による奇妙なパフォーマンスに拠るところもあるだろう。2018年の総裁選があった年には、人気漫画『ドラゴンボール』に登場するキャラクター「魔人ブウ」のコスプレ姿を披露し、耳目をひいた。
「体格は変にマッチするし、“トラウマレベル”の完成度で、党内だけでなく大きな話題となりました」(大手紙政治部記者)。しかし、当時の安倍晋三首相の3選を阻むことは叶わなかった。
「魔人ブウ」から6年を経て、今年の総裁選の直前には東京都葛飾区の柴又帝釈天の商店街を訪れ、義理と人情を大切にするキャラクターとして知られる映画『男はつらいよ』の寅さんに扮し、街を練り歩いた。これまでの“不義理”の数々を悔い改めたというアピールなのだろうか。
そして、石破氏はこれが「最後の戦い」と意気込むだけに、石破氏を蛇蝎のごとく嫌っている麻生氏にも「頭を下げる覚悟」と伝えられているが、石破氏の姿勢に変化はあったのか。
「石破氏は今年7月に菅義偉前首相と、菅氏に近い武田良太元総務相と会食している。その際に『(支援を)お願いします』と頭を下げればよかったのだが、延々と政策の話をしたようだ。結局、菅氏と武田氏は小泉進次郎元環境相についた。石破氏は何も変わっていないのではないか」(前出・政治部記者)
最後の戦いの結果はいかに。
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