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「熱中症で殺したり、溺死させたり…」悪質ブリーダーのヤバすぎる実態「チワプー」などの異種配合は「命への冒涜」【杉本彩さんインタビュー前編】

NEWSポストセブン / 2024年11月30日 11時13分

──それではいくら仕組みだけできても、あまり現場は変わりませんね。

「環境省が今年の2月に、ペットオークションとブリーダーへの一斉調査結果を公表しました。それによると全国で調査されたブリーダー約1400事業所のうち約5割にあたる約700事業所に法令違反が確認されました。また、全国のペットオークションで取引された犬又は猫のうち、多くに生年月日の改ざんがなされていることが強く疑われる結果が出ました。それは前回の法改正で8週齢規制が施行されましたが、業界はなるべく小さいうちに(市場)に出したいのでそれを守らずに8週未満で流通させ、オークションが開かれる日程からさかのぼって8週目に“産まれたことになっている”犬が多いのです。

 それに、飼育に従事する従業員数やケージの広さも守られていませんでした。従業員数により飼育できる動物の数のルールは1日単位ではなく1週間単位で決まっているので、実態の把握が難しいんですよ。『今日はたまたま人が少ない』と言い逃れられてしまう。抜け道が残されていますよね。法が適用されるまでに5年くらいあったのに、こんな状況です。

 こうした悪質な業者は飼育環境を良くしようとしていたわけではなく、早めに儲けてやろうくらいしか考えていないんです。スタッフの水増しだけではなく、行政がチェックする時に知り合いのブリーダーに犬を預けて検査をすり抜けるブリーダーもいます。また、頭数が多すぎるからと、保護団体に病気の犬を譲渡して改善報告をしていたケースもあり、何でもアリというのが実態です」

(後編に続く)

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