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【「空気読め」「一般的にはこうだよ」が無意識にあなたを縛る】7つの昭和的な呪いに気づき自分らしさを取り戻す方法

NEWSポストセブン / 2024年11月30日 19時15分

 まず、どんな呪いがあるのかを知ることが大切です。少しでも知識があれば、呪いにかからずに済みますし、既にかかっている呪いに対しても落ち着いて対応できます」

 さらに、松尾氏は、“昭和な呪い”の呪縛を解決するためには、まずそれらの存在を認識し、本来の自分らしい生き方を取り戻すために、意識的に思考の枠組みを再構築することが重要であると指摘し、いまだ仕事や日常生活の中で当たり前のように交わされ、無意識に受け入れられている典型的な「昭和的なフレーズ」を列挙する。特に、社会で頻繁に議論されるテーマに関連して、これらのフレーズを以下の七つの「呪い」に分類している。

・集団の調和を最優先し、個人の意見や創造性を抑圧する風潮を生み出す「空気を読め」の呪い


・性別に基づいた役割分担や行動規範をこり固めてしまう「ジェンダーの呪い」
・過度な働き方や自己犠牲を美徳とする「24時間戦えますか?の呪い」
・年齢による能力や役割のステレオタイプ化してしまう「年齢の呪い」
・母親の家事労働過多を生み出す育児や家事は女性という固定観念「ママなんだからの呪い」
・他者と比較し、優劣を競う風潮を煽る「マウンティングの呪い」
・親子間での過干渉やモラハラを生み出しやすくしてしまう「アットホームの呪い」

 今回は、その中から「空気読めの呪い」を取り上げることにしよう。

THE同調圧力! 空気読めの呪いって!?

 「『空気読めの呪い』とは、周囲と同じように考えて行動することを暗に要求される圧力のことです。『みんなそうしてるんだから、あなたもそうすべき』といった暗黙の了解が背後にあります。どうしてこうなってしまうのかと言うと、やはり昭和の時代の企業文化も影響もしているのでしょう。

 かつては一度入社したらずっと同じ会社で働き続ける終身雇用や年功序列が当たり前でした。同じ会社で長く働くことが良しとされると、その中でいかにうまく人間関係をこなしていくかが重要になります。職場で変に浮かないように、みんなと同じように振る舞うことが生存戦略上有利になります。それで周りの空気を読む同調圧力が強くなっていったのではないでしょうか」
 
 と語る松尾氏。特に未だよく目耳にする“昭和なフレーズ”を続けて列挙した。

「一般的にはこうだよ」

 「『一般的にはこうだよ』は、自説の正当性を高め、相手にさりげなくプレッシャーをかけたい時に使われたりします。一般論や常識を振りかざして虚勢を張りたい心理も透けて見えます。言われた側にしてみれば『みんなこうしてるんだから、あなたも従いなさい』という同調圧力を感じますし、『私は正しいけど、あなたは間違っている』と一方的な持論を押し付けられているようで腑ふに落ちません」

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