球団再建の第一歩は「選手集めることではない」と岡田彰布氏

NEWSポストセブン / 2013年8月21日 7時0分

 昨年、休刊してからも根強いファンを持つ野球雑誌『野球小僧』(白夜書房)。名物企画「俺に訊くな!」は一芸に秀でたプロ野球選手に、得意分野とは真逆の質問を投げ掛ける、それまでにない面白い野球記事だった。リスペクトを込めてここに企画を復活させて頂き、昨シーズンまで監督を務めていた岡田彰布氏(55)に「弱小球団の再建法」を聞いた。

 現役時代、猛虎打線の中核を担った岡田氏は指導者としても一流だった。二軍監督などを歴任し、2004年に一軍監督に就任するや、2005年にはリーグ優勝。だが、オリックスの再建を託された3年間は5位、4位、6位と低迷した。“敗軍の将”となった岡田氏に「弱小球団の再建法」を聞くと、しばしの沈黙が訪れた。そして──。

「勝てへんのには理由があるんよ。オリックスでは選手の特性を把握できていなかったことが大きい。(阪神と違って)外から見ていただけやからね。1年目はコーチをほとんど残して選手の力量を把握することから始めたんよ。でもコーチが戦力分析はおろかチームの弱点も把握できていなかった。キャンプで自分の目で見たけど、そらキャンプ練習と実戦とでは違うわな」

 再建の第一歩は「選手を集めることではなく、選手の特性を知ること」だと岡田氏は熱弁を振るう。しかし、オリックスは岡田氏が監督になる前の10年間のうち9年間がBクラス。監督、コーチも毎年のように交代していた。選手の特性をフロントとして蓄積することができなかったのだ。

「負けているチームはチーム内部で選手を育てようとせずに外部からの補強に走る。オリックスはとくにそう。シーズン中もめちゃくちゃトレードしたからな。入れ替えも大切だけど、それじゃなかなか機能しない。それは監督が選手を理解するには時間がかかるからや。それでも3年目は優勝争いできるゆうとこまで選手を鍛えたんやけどいざ勝負ゆう時に、主力にケガが続いてな。まぁしゃあないわな」

 岡田氏、おおいにボヤく。しかしその口ぶりからは現場復帰への意欲も窺えた。

「次はチームの戦力を見極めたいな。その上で、勝つためにどんな野球をすればいいかを考えたいね。選手集めるよりチームに合った野球を探るほうが、指揮官としては醍醐味があるんよ」

 では、また弱小球団でもいいの?

「そらそうよ」

※週刊ポスト2013年8月16・23日号

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