吉野家 築地店には無言で座るだけで牛丼が出る常連客がいる

NEWSポストセブン / 2013年8月16日 16時0分

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吉野家築地店前でBUBBLE-B氏

 景気が上向きでも下向きでも、飲食店の情報は人の興味をひきつけてやまない。そのなかでも、飲食チェーン店の1号店をめぐる旅をミュージシャンのBUBBLE-B氏は続け、ブログに綴ってきた。その記録を『全国飲食チェーン 本店巡礼』(大和書房)にまとめ、外食チェーン店1号店ジャーナリストという肩書が増えた同氏に、1号店へのこだわりについて聞いてみた。

 * * *
――飲食チェーンの1号店をめぐる旅は、いつから始められたのでしょうか?

BUBBLE-B(以下:B-B):動き出したのはもう10年前になります。ブログにまとめだしたのは2007年からですね。1号店を探す旅をしているうちに写真などの素材がたまってきたので、ミュージシャンとしての活動以外に、淡々と飲食チェーンの1号店を訪問した記録を書いていくだけのブログを新しく作って続けてきました。

――『本店巡礼』の巻頭で取り上げられている吉野家築地店へ最初に行かれたのはいつですか?

B-B:1号店めぐりに目覚めて最初の頃なので、10年くらい前になります。そのときは早起きして、朝7時ぐらいに行きましたよ。築地のおじさんたちに混じって食べてきました。

――築地店は営業時間が朝5時から13時までと特別ですからね。何度も訪問されていると思うのですが、築地店は変わっていませんか?

B-B:あの頃もいまも、全然変わってないですね。築地のおじさんたちは妥協なき職人みたいなオーラを出していますから、殺伐としているんですよ(笑)。そういう人たちが無言でガーッと食べてバーッと出ていく場所なので、ぼやぼやしていられない。だから滞在時間も短くなっちゃいますね。落ち着いてゆっくり食べるところではありません。

――他の店舗と店員さんの制服も違いますが、働いている人たちも普通の店員ではないのでしょうか?

B-B:お店の人に「エリートですよね?」ときくと「いやいや」と謙遜をおっしゃるんです。でも「普通のアルバイトや未経験の方では、ちょっと勤まらない店舗ですね」とは話されていました。

――築地店で働いている人にも、本音では他とは違うという自負があるんですね。

B-B:ここのお店は、一般客向けではなくて築地で働く人の社食だと言うんです。築地で働く人たちは味に関しては厳しいプロ方ばかりなので、たとえ吉野家を使うときにもその基準で来る。その要求に応えられるお店なんです。

――他店と違う味が築地店にはあるのでしょうか?

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