マック1000円バーガーに吉野家は高級和牛丼で対抗せよとの声

NEWSポストセブン / 2013年8月18日 16時0分

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 日本の飲食チェーンは1970年の大阪万国博覧会を境として、大きな変化を迎えたという。『全国飲食チェーン 本店巡礼』(大和書房)をまとめたミュージシャンで外食チェーン店1号店ジャーナリストのBUBBLE-B氏によると、デフレの低価格競争を経た現在、いま日本の飲食チェーン店はまた転換期を迎えているという。歴史を追いつつ解説してもらった。

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――日本でこれほど多くの飲食チェーン店が広まったのは、いつ頃からなのでしょうか?

BUBBLE-B(以下:B-B):1970年大阪万国博覧会の影響が大きいですね。そのときアメリカ館にレストランが出店し、それを担当したのが今のロイヤルホストでした。このとき日本人は初めて低価格の洋食に触れたんです。それまでは、洋食はホテルへ行ってとても高いものを食べるしかなかった。でも、万博をきっかけに洋食がカジュアル化したんです。レストラン界におけるロイヤルホストの功績は大きいですね。

――大阪での万国博覧会は、飲食業界にとって歴史の転換点だったんですね。

B-B:これをきっかけに洋食、とくにアメリカの食べ物を食べたいと皆が言い出しました。1970年にすかいらーく、1971年にマクドナルド、ロイヤルホストにミスタードーナツ、1972年にモスバーガー、ロッテリアと立て続けにカタカナ名前のチェーン店が続々とオープンしています。アメリカへの憧れがよくあらわれています。

――マクドナルド1号店が銀座にオープンしたときの映像を見るとすごい人込みですね。

B-B:その後、大阪万博の熱狂が過ぎ去って外食産業はバブルがはじけたような状況になります。開業当初のデニーズのようにアメリカのレシピをそのまま提供しているところが多かった。最初は、これが憧れの味だと日本人は食べていましたが、やはりアメリカ人の味覚と日本人の味覚は違っていたということで、より日本人の味覚に合うようにメニューやレシピをアレンジしていくことになります。レストランは細分化して高級な店はより高級に。安いところはより安くなっていきます。

――外食という行動が、特別なことではなくなっていった時代ですね。

B-B:1970年代初めは、それまでの三世代で同居する家が少なくなり核家族へ主流が移った時代です。そして、核家族にとって外食は特別なハレの日の行事でした。ロイヤルホストやすかいらーくでハンバーグを食べるのが、思い出のイベントになった時代でした。

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