就活表す漢字1位は「楽」だが学生格差は顕著に拡大と専門家

NEWSポストセブン / 2013年8月19日 16時0分

 就活生にアンケートを採った就活を表す漢字とテーマ曲が発表された。ともに意外な(?)選出だ。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が分析する。

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 株式会社マイナビが8月12日に発表した「2014年卒 マイナビ学生就職モニター調査 7月の活動状況」が話題になりました。恒例企画の就活を表す「今年の漢字」、そして今年から始まった「就職活動のテーマ曲」が発表されました。新聞各紙の他、ヤフートピックスにも掲載されました。

 肝心の中身ですが、就活を表す「今年の漢字」は1位が「楽」(得票率7.2%)、そして「就職活動のテーマ曲」1位はZARDの「負けないで」(得票率3.6%)でした。と、ここまでは新聞各紙でも報じられた通りですが、この内容、細かく見ていくとなかなか面白いです。

 まず、「楽」ですが、実はベスト3位内には10年連続でベスト3以内に入っているのですね。90年代からの就職氷河期が終わったと言われたのは06年卒あたりなのですが、その前の05年卒から09年卒までは5年連続で1位になっています。最近でも、まだまだ就職が厳しいと言われた12年卒でも1位は楽になっています。ただ、今年は2位の「苦」(5.4%)を1.8ポイント離して1位になっています。2位と1.5ポイント以上差をつけて「楽」が1位になるのは09年卒以来です。

 もっとも、ここでは文理の差があり、理系は男女とも「楽」が1位で、理系男子では得票率が9.5%にも達しており、2位の「苦」の4.6%を4.9ポイント上回っています。理系女子においては「楽」の得票率が6.3%で理系男子よりは低いものの、やはり2位の「苦」の3.6%を2.7ポイント上回っています。実際、ここ数年も製造業の求人に変動があったものの、理系は就活に有利と言われており、特に機械・電気・情報系の優秀層は争奪戦になっていました。

 実際、内定率などは回復傾向ではあります。リクルートキャリアが7月31日に発表した『大学生の就職内定状況調査(2014年卒)』の7月1日時点でのデータによると、就職志望者のうち、大学生全体の就職内定率は65.0%で、前年同月の58.5%に比べて6.5ポイント高いという結果が出ています。文理別では、文系62.1%、理系71.5%、男女別では、男性66.7%、女性62.9%でした。

 今年の社会人1年目の段階で既に回復傾向は顕著でした。文部科学省の『学校基本調査-平成25年度(速報)』によると、平成25年卒の就職率(ここでは卒業生に占める就職者の率)は67.3%で、昨年に対して3.4ポイント回復。就職者も375,861人で、昨年よりも18,850人増加しております。

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