大腿骨頭壊死 毎日ビール大瓶16年継続で発症リスク4.4倍に

NEWSポストセブン / 2013年8月23日 16時0分

 大腿骨は身体でいちばん長い骨だ。股関節から膝まで伸びており、股関節に繋がる“くの字”形の付け根部分が、胴体と脚との継ぎ目として身体を支えている。大腿骨頭壊死(だいたいこつとうえし)は、くの字になった大腿骨頸部の動脈の血管が詰まり、その先に血液が流れなくなって骨細胞が壊死する。壊死した部分と生きている骨の境目で骨折が起こり、骨がつぶれて激痛を生じる。

 大腿骨頭壊死は難病に指定されており、年間約7000人の新規申請がある。外傷による大骨頸部骨折での大骨頭壊死もあるが、これは難病から除外されている。日産厚生会玉川病院股関節センター長の松原正明医師に話を聞いた。

「発症の危険因子としては、ステロイド性、アルコール性、原因不明の特発性に分類されますが、発症のメカニズムは不明です。男性はアルコール性が多く、ビール大瓶1本を毎日16年間も飲み続けると、休肝日を設けている人に比べて発症リスクが4.4倍も高くなります」

 ビール大瓶1本をアルコールに換算すると、水割りは1杯、焼酎で120cc、日本酒では1合に相当する。発症のピークは30~50代である。ステロイドの場合は、1日16.7ミリグラムを超えると発症リスクが28.6倍になる。ステロイド性は女性の膠原病患者に多かったが、近年は成人ぜんそくや突発性難聴の治療にステロイドを大量使用する男性も増えている。

■取材・構成/岩城レイ子

※週刊ポスト2013年8月30日号

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