半沢直樹に影響され「バンカーで倍返し」目指す就活生が増加

NEWSポストセブン / 2013年8月25日 16時0分

 大人気ドラマ「半沢直樹」でメガバンクの就活が人気!? ドラマ、漫画が就活に与える影響を作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が考える。

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 今年はドラマの当たり年ですね。NHKの朝の連続ドラマ『あまちゃん』も大人気ですが、同様に人気を集めているのがTBS系の日曜劇場『半沢直樹』です。池井戸潤氏の企業エンターテインメント小説『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』(ともに文藝春秋)が原作です。バブル末期に大手都市銀行(今で言うメガバンク)に入行した主人公半沢直樹の企業社会での奮闘を描いたドラマです。

 ビデオリサーチの調べによると、8月11日に放送された第5回は平均視聴率が29.0%、瞬間最高視聴率が31.9%でした。名セリフ「やられたら倍返し!」は、『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」と並び、今年の『新語・流行語大賞』で大バトルになりそうですね。

 さて、最近、よく質問されるのが「『半沢直樹』ブームで、学生の就職希望先としてメガバンクの人気は上がるのか?」という素朴な疑問です。結論から言うならば、影響はあるでしょう。ただ、そもそも2014年卒から2015年卒にかけて、メガバンクをはじめとする金融機関の人気は間違いなく上がるので、『半沢直樹』がどこまで影響を与えたかは、測定しにくいというのが率直のところです。つまり、『半沢直樹』が放送されていなくても、金融機関の人気は上がっていたのではないか、ということです。

 ドラマやアニメ、漫画などが若者の就職や進学に与える影響は、正確には把握しづらいですが、やんわりとは影響があるのではと言われています。進学に関して言うと、1990年代前半に北海道大学獣医学部の人気が上がったのは『動物のお医者さん』(佐々木倫子 白泉社)の影響だと言われています。同作品で札幌のH大学獣医学部が描かれたのです。2005年ごろに東大の出願者の数が対前年比で1.2倍になったのは受験勉強漫画『ドラゴン桜』(三田紀房 講談社)の影響だと言われています。就活においても、2010年前後の有名大学における総合商社人気に当時ドラマ化された山崎豊子さんの『不毛地帯』(新潮社)が一役買っているのではないかという声はありました。

 今回の『半沢直樹』が、どこまで銀行の仕事をリアルに描いているのかは賛否あると思いますが、関心を高めたという意味では、人気アップに貢献するでしょう。

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