ケネディ暗殺犯について落合信彦氏「変革に反対する勢力」説

NEWSポストセブン / 2013年11月11日 7時0分

 第35代アメリカ合衆国大統領のジョン・F・ケネディがテキサス州ダラスで暗殺されたのは1963年11月22日のことだった。それからちょうど50年が過ぎようとしている。アメリカの誇りとも言える大統領はなぜ、誰によって殺されたのだろうか? ケネディ没後50年のタイミングに合わせて、『ケネディからの伝言』『二〇世紀最大の謀略 ──ケネディ暗殺の真実──(原題・二〇三九年の真実)』という2冊の文庫を出版する落合信彦氏が解説する。

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 ジョン・ケネディは1960年11月の大統領選挙に勝利し、翌年1月に大統領に就任した。わずか3年弱の間に成し遂げたことは他の大統領の比ではない。では、アメリカの誇りとも言える大統領はなぜ、誰によって殺されたのだろうか? 結局のところ、ケネディは有言実行の士だったから、変革に反対する勢力から命を狙われることになったのだ。

 ケネディの存在を苦々しく思っていたのが、軍部、CIAなど政府機関、そして企業からなる「軍産複合体」であった。彼らにとっては、戦争がビジネスの根幹だ。平和が訪れることは都合が悪い。ケネディを憎んで当然だった。「軍産複合体」という言葉を初めて公の場で使ったのはケネディの前任であるアイゼンハウワー大統領である。退任直前のお別れスピーチでこう語っている。

「軍産複合体が、不当な影響力を獲得し、それを行使することに対して、政府も議会も特に用心しなければならない。この不当な力が発生する危険性は、現在、存在するし、今後も存在し続けるだろう。この複合体が、我々の自由と民主的政治過程を破壊するようなことを許してはならない」

 軍産複合体は幽霊と怪物をミックスしたようなものだ。CEOはいないしオフィスもない。メンバーシップもない。ただし含まれる企業は膨大である。自動車産業や航空産業、鉄鋼業から飲料・お菓子、タイヤ、葬儀産業まで広範な企業がペンタゴン(国防総省)と契約している。

 そうした企業の大部分は自分たちが軍産複合体の一部とは考えていない。だからゴーストなのだ。そしてその存続が脅かされた時、怪物に変わる。ケネディは、この軍産複合体の虎の尾を踏んだ。ヴェトナム撤退である。

 ケネディが大統領に就任する7年も前のアイゼンハウワー政権時代から、アメリカはCIA主導でヴェトナムに入り込んでいた。54年にフランスが現地から退くと、軍事顧問団(グリーン・ベレー)を送り込み関与を深めた。

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