楽天・田中 代理人問題でつまずいた岩隈の二の舞可能性懸念

NEWSポストセブン / 2013年11月28日 7時0分

 楽天の田中将大投手(25)のメジャーリーグへの移籍には、数多くの障壁が待ち受けている。移籍の前提となるポスティング制度は一度は日米間で合意に至ったが、低予算球団の抵抗がありMLB側から取り下げられ、白紙撤回されてしまった。

 さらにメジャー移籍の成否を左右する「代理人」が未だに決まっていないのである。実は球団の幹部職員であるA氏がアメリカの代理人からの接触を遮断しているというのだ。米在住の代理人がこう語る。

「A氏は業界ではちょっとした“有名人”。球団職員のはずなのに、ここぞというところで特定の代理人の営業マンであるかのような動きを見せる。A氏は、岩隈久志(現・シアトル・マリナーズ)のメジャー移籍の際に代理人を紹介した人物。その時には楽天職員のB氏が、その代理人の日本法人に転職するほどの手の込みようだった。

 今回の田中のケースでも岩隈の時と同様、当時のB氏と同じ立場にいるCという職員が、田中の渡米に合わせて独立し、マネジメントをするという話が出ている」

 日本人選手の場合、言葉の問題や、米国在住の代理人では身の回りの世話ができないことを理由に、昔から関係の近かった人物が雇われることは珍しくない。そう考えると、A氏の行動、さらにC氏の渡米は、田中にとってもプラスになるとも考えられる。しかし、MLB関係者は首を振りながらこう語る。

「本当に田中のためを考えるなら、ビジネスライクにできるベテランの代理人にすべてを任せた方がいい。少しでも関係が近い者が近くにいると、条件よりも本人のプライドを優先してしまうから、球団との契約などの段になって、どうしても噛み合わない部分が出てきてしまう。下手をすると、契約そのものが失敗する可能性だってあるのです。

 すべてにおいて、岩隈が教えてくれたことでしょう。田中も、彼の二の舞になってしまう可能性がある」

 岩隈は当初、ポスティングでのメジャー移籍を目指していたが、相手球団との折り合いがつかず、1年間楽天に“残留”することになった。本人は原因の一つに代理人との連絡不足を認めていたが、「ポスティングで少しでも球団にお金が入れば恩返しになる」という彼の願いは、叶わなかった。

「その意味では今回だって、星野仙一監督はじめ、フロント陣はすでにヒヤヒヤしていますよ。強化費として田中の移籍で生じる、いわゆる“田中マネー”をアテにして、国内FAで片岡治大(西武)、大竹寛(広島)のダブル獲得を目指しているのですから。星野監督などは、“田中が残る、残らないで予算が変わる”と親しい記者に漏らしていますが、本音でしょうね。

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