結婚・出産を経て復職した「子持ち女子アナ」の出番が増加中

NEWSポストセブン / 2013年12月9日 7時0分

 女子アナは若くて可愛いほうがいい──。当たり前のように「女子アナ30歳定年説」が叫ばれていた時代、それはテレビ界の常識だった。しかし今、この通説が変わろうとしている。アイドル然とした「可愛いだけ」の若手アナは仕事がなくなり、結婚・出産を経てテレビ局に復職した「子持ち女子アナ」たちの出番がドンドン増えているのである。育児もあって仕事との両立が大変──なはずの彼女たちがなぜ引く手あまたなのか。日本テレビ・鈴江奈々アナのケースから真相を追った。
 
 日本テレビが早くも新年の改編に向けて動き出している。目玉は、夕方の『news every.』。これまで5時前スタートの2時間番組だったが、月~木曜は3時50分開始の3時間番組に生まれ変わる。
 
「テレ朝の『スーパーJチャンネル』と激しい首位争いを演じているが、テレ朝には4時からドラマ『相棒』の再放送というキラーコンテンツがあるので厳しい戦いになっていた。そこでスタート時間を1時間早め、勝負に出る。この4時台の担当に決まったのが、鈴江奈々アナ(33)なんです」(日テレ社員)
 
 しかし鈴江アナは今年7月、第1子を出産したばかり。産後半年経たずに、手のかかる乳飲み子の育児と帯番組が両立できるのか。
 
「本人も“そんなの無理です!”と難色を示したらしい。それでも上層部が“どうか頼む”と懇願した。そのため、“なるべく負担がかからないように”と、4~5時の1時間のみというイレギュラーな出演となった」(前出・日テレ社員)
 
 鈴江には「視聴率低調の『NEWS ZERO』からもオファーがあった」(前出・日テレ社員)という。彼女は、なぜこれほど重宝されるのか。日テレの情報番組スタッフがいう。

「スキャンダルとは無縁、浮ついたイメージもなくアナウンス能力抜群の鈴江アナへの信頼は大きい。ただし、それだけじゃない。主婦がメイン視聴層となる夕方のニュースは“若い女子アナより子持ちの人妻アナのほうがウケがいい”と信じているスタッフが多いんです。

 若い女子アナたちはチヤホヤされるばかりで、総じて生活感がない。ところが結婚・出産を経験すると、家計を預かることで主婦としての経済観念が芽生え、育児を通して社会問題についても関心ができる。待機児童の問題や、虐待死のニュースを報じるにしても、一言一言の説得力が違う」

 若い小娘が「へぇ~、そうなんですね~」と適当な相づちを打つより、主婦である30代の女子アナが報じたほうが受け入れやすいのは想像に難くない。

 もうひとつ、出産アナの活躍が目立つ背景には、「結婚しても女子アナが辞めなくなった」ことがある。

 タレントやプロ野球のスター選手と結婚する女子アナは、「子育てしながらフリーとして適度に働く」という選択肢を選ぶパターンが多い。しかし近年では一般の会社員や同僚などと結婚する女子アナが増えており、「会社を辞めないほうが安定している」と、職場復帰を望むようになっているのだ。

※週刊ポスト2013年12月20・27日号

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