イラク・シリア・日本の子の命を守るバレンタインチョコ募金

NEWSポストセブン / 2013年12月18日 7時0分

 長野県の諏訪中央病院名誉院長でベストセラー『がんばらない』ほか著書を多数持つ鎌田實氏は、NPO法人「日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)の代表として、イラクやシリア、東日本大震災の被災地への支援を続けている。今年で9回目となる「バレンタインのチョコ募金」を通じて、日本とイラク、シリアと遠く離れた人々の絆がぐるぐる回る様子を鎌田氏が紹介する。

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 2006年から始めた『バレンタインのチョコ募金』は、今年も12月2日からスタートする。おかげさまで、今年で9回目。チョコレートの数は全部で16万個。

 北海道の六花亭で作ってもらった特注品で、僕がイラクの子どもたちのために、ぜひ原価でと直談判したものだ。1缶に3種類のハート形のチョコレートが10個入る。

 実は、その缶を作っているのは埼玉県草加市にある小さな製缶工場。社長からは「3か月分の仕事になる」と喜ばれる。発送してくれるのは、神奈川県にあるハナミズキという障がい者の団体にお願いしている。いろいろな人を助けたり、助けられたり──。ここでもぐるぐる絆を回したい。

 今年のチョコレートは“命”をテーマにした。毎年、缶やカードにはイラクの白血病の子に絵を描いてもらっているが、今年は8歳のイマーンちゃんもカード担当。彼女は急性リンパ性白血病を患い、化学治療をしたが再発。現在も治療中だ。

 僕らがイラクを訪れたとき、おみやげに福島の民芸玩具・赤べこを持っていった。それにイマーンちゃんは興味を示した。頭を突くと首が動くのがおもしろいらしい。

 福島の赤べこには由来がある。昔、お寺を作るときに大量の材木を運んだのが牛だった。疲れて倒れる牛が続出する中、最後まで運び続けたのが赤い色の牛だったそうだ。だから福島の人は赤ちゃんが生まれると無病息災の想いを込めて赤べこをプレゼントする。

 その赤べこの絵をイマーンちゃんが描いた。その横には、アラビア語で書かれた“命”の字。「赤ちゃんの命」「友達の命」「家族の命」「病気の子どもたちの命」この4つの命を僕たちは助けたい。

 今もシリアからは難民が脱出し続けている。その多くは子どもと女性。特に妊婦さんは安全を期して国外に逃げ、キャンプでは毎日平均して100人強もの子どもが産まれている。

 子どもたちを助けるために、ぜひチョコで応援してください。

 2000円の代金で4缶のチョコレートが届く。可愛い缶に入っていて、子どもたちの命を守るという哲学のあるチョコだ。全部売れると、売り上げは8000万円。純益は5000万円。そのすべてが子どもたちの命を救うために使われます。

◆チョコの申し込みは、インターネットは「JIM-NET」で検索。

※週刊ポスト2013年12月20・27日号

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