ストラテジストに聞く2014年の為替相場予測 注目は新シストレ

NEWSポストセブン / 2013年12月18日 16時0分

 為替市場には再び円安トレンドが到来している。ドル/円レートは一時1ドル=103円91銭の年初来高値をつけ、104円台が目前に迫っている。その背景を、FXプライムbyGMOのチーフストラテジスト・高野やすのり氏は、次のように解説する。

「足下の動向では、12月6日に発表された米国の経済指標である、11月の雇用統計の影響が大きいでしょう。米国の雇用が改善傾向にあることを裏付ける数字となり、米FRB(米連邦準備制度理事会)による資産購入規模縮小、いわゆる“テーパリング”が、かなり現実味を帯びてきました」(高野氏「 」内以下同)

 それまでのドル円相場は、基本的には米雇用統計に一喜一憂する展開が続いてきたという。そして、最も注目されている非農業部門就業者数の11月分が、前月比+20.3万人となり、事前予測を大きく上回るとともに2か月連続で20万人を超えたことで、市場は、米国景気の本格回復 ⇒ テーパリング間近と受け取った。そのため、米長期金利が上昇し、ドルが上昇することに。

「このところ、米長期金利の上昇はNYダウや日経平均先物の下落につながり、結果的にドル円の下げの要因となっていましたが、今回はほとんど下がらなかった。それもドル/円が上昇した背景にあります」

 では2014年以降の相場は、どういう展開が予想されるのだろうか。

「日本は金融緩和継続、米国は金融緩和を縮小して利上げのタイミングをうかがう、というように、日米の金融政策がかい離していることから、ドル/円の基調はやはり円安でしょう。1月のFOMC(連邦公開市場委員会)でテーパリングが実施されるようであれば、その後は110円台となる可能性もあります。

 また、見逃せないのがユーロ/ドル。ECB(欧州中央銀行)は11月の利下げに踏み切りましたが、その時のECB総裁のコメントにもあるように、資産買い入れ開始を含む追加金融緩和をする可能性が高い。実施されれば大きな下落に繋がり、ユーロ/ドルは1.25まで下がるかもしれません」

 そうした予想をベースとすると、個人投資家は、どんなことに気をつけてFXをトレードすればよいのか。

「日本および欧州と、米国の金融政策の方向性が明確に変わりつつあることから、2014年の為替相場は、ドル/円に限らず、2013年以上に大きな展開が予想されます。したがって、FXでの収益チャンスは増えるでしょう。これまで、国内の個人のFXトレーダーというと、円絡み特にドル/円のトレードが好きで、しかも、下がったときにドルを買うという“逆張り”好きという人が多かった。

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