上司が巧妙に繰り出す「正月自慢」に美しく対処する方法とは

NEWSポストセブン / 2014年1月4日 16時0分

 年明けに繰り広げられる「正月は大変だった」は実は自慢話が多い。同情するのでなく褒めそやすのが大人力だ。大人力コラムニスト石原壮一郎氏が、巧妙な「正月自慢」に大人として美しく対処する方法を伝授する。

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 うかうかしているうちにまた新しい年がやって来ました。2014年も、いろんな大人力を発揮して、ややこしくて世知辛い現実をどうにかこうにか乗り切りましょう。

 週が明けたら、多くの会社は仕事始め。久しぶりに顔を合わせた上司や同僚と「正月はどうしたこうした」という会話に花が咲くことが予想されます。そして、そういう会話の中には、さりげない自慢が巧妙に織り込まれるのが常。今年の大人始めとして、いろんな「正月自慢」に全力で美しく対処しましょう。

 よく遭遇するのが「たくさんお年玉をあげた自慢」。実家に親戚の子どもがたくさん集まったという話から入って「10人超えちゃったよ。まさかひとり1000円ってわけにもいかないしな」といった太っ腹自慢に発展します。総出費額を聞いて、のけぞりながら「さすがの財力ですね!」と驚いて見せても、いかにも適当に返しているように聞こえてきっと心には響きません。

 こんなときは「○万円っていったら、牛丼が125杯食べられるじゃない! うわー、痛いなあー!」と身近な食べ物に換算して金額の大きさを再確認し、いっしょに残念がってあげるのが大人の共感力です。相手が先輩なら「125杯でも126杯でもたいして変わらないから、今日のお昼はよろしくお願いします」と言えば、納得しておごってくれるかも。

 年末年始に家族で旅行したという話になって「娘(息子)も年頃だから、ついてくるのを嫌がってさあ」と言い出したら、それは「それでも旅行に行くことをウンと言わせた父親としての俺の威厳」を自慢していると受け止めましょう。

 「たいへんでしたね」とねぎらうのは、的外れなリアクション。「いい娘さんじゃないですか。やっぱり○○さんの育て方がいいんですよ」と言ってあげるのが大人の思いやりです。おそらくは、ずっとムスッとしたままの子どもに気をつかいながらのいまひとつ盛り上がらない旅行だったに違いありませんが、その言葉ですべてが報われます。

 「カミさんがお節料理を張り切って作り過ぎて食べるのがたいへんだった」というのも、油断していると「たいへんでしたね」と安易にねぎらってしまいがち。もちろん、それは「そういうことをきちんとやるできた妻」の自慢に他なりません。自分が独身なら「俺もそういう奥さんがいいなあ」とうらやましがり、既婚者なら「ウチのなんて……」と自分の妻の至らなさを嘆きましょう。本当は「そんな『いい妻アピール』はうっとおしいなあ」と感じたとしても、じつは自分の妻もお節を張り切って作っていたとしても、そんな思いや事実は飲み込んでおくのが大人の分別です。

 今年もいろいろあるでしょうが、大人力とともに歩みながら、それなりに楽しい一年を!

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