【ドル円週間見通し】102円台に向けた反落の可能性に要警戒

NEWSポストセブン / 2014年1月12日 16時0分

 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が、1月13日~1月17日のドル・円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル・円は、日本の3連休と米国の3連休の狭間で、米地区連銀経済報告(ベージュブック)と中国の景況感を見極める展開が予想される。
 
【日本の11月経常収支】(14日)
 日本の11月経常収支は、3689億円の赤字が予想されており、10月の1279億円の赤字に続き2ヶ月連続での経常赤字が見込まれている。日本の経常赤字は、現状の円安トレンドに拍車をかける要因となる。

【中国の景況感】
 中国の地方政府がシャドーバンキング(影の銀行)に依存していることでデフォルト(債務不履行)懸念が高まっており、不動産バブルが崩壊する懸念が高まっている。格付け会社ムーディーズも「中国の地方政府の債務残高が中央政府のリスク要因」と警鐘を鳴らしており、中国の12月の製造業PMI(51.0)、非製造業PMI(54.6)も減速しつつあることで、リスク回避の円買い材料となっている。

【米地区連銀経済報告(ベージュブック)】(15日)
 1月28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)での判断材料となるベージュブックは、悪天候の影響で景況感への警戒感が高まりつつある。2014年に開催される8回のFOMCでは、毎回100億ドル程度のテーパリング(量的緩和縮小)が予想されているものの、1月のFOMCでは悪天候という特殊要因での景気停滞によりテーパリング見送りの可能性も高まっている。

【黒田日銀総裁の会見】(16日)
 1月21-22日の日本銀行金融政策決定会合に向けて、異次元の量的・質的金融緩和第2弾の期待感が高まりつつある。米国連邦準備理事会(FRB)のテーパリング開始、日本の消費増税(5.0%→8.0%)に向けて、黒田日銀総裁による異次元の量的・質的金融緩和のロードマップを見極めることになる。

【テクニカル分析】
 ドル・円は、103円74銭と93円75銭を底辺(9.99円)とする「三角保ち合い」を上放れていることで、目標値108円84銭処が点灯している。しかしながら、124円14銭から75円32銭までの下落幅のフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しである105円49銭が当面の壁となり、102-103円台に向けた反落の可能性に要警戒か。

 1月13日-17日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

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