「ツイート数と視聴率はあまり連動しない」とテレビ局関係者

NEWSポストセブン / 2014年1月15日 16時0分

ツイッター上のつぶやき数と視聴率は連動するものなのか。昨年12月10日、ビデオリサーチがアメリカのツイッターと協業し、ツイッター上でのテレビ番組の反応を測る「ツイッターテレビ指標」を提供すると発表した。今年6月から開始される。

 この指標は、ツイートの投稿数やユーザー数、インプレッション(表示)数、インプレッションユーザーを中心に構成されるという。

 昔と比べ、リアルタイムでテレビを観る習慣が減ってきており、テレビの視聴率は全体的に落ちている。そうしたなかで、視聴率を発表しているビデオリサーチが新たな策を打ち出してきたわけだ。だが、テレビ局関係者はツイッターを指標とすることに疑問を呈する。

「正直な話、ツイッターと視聴率にはあまり相関関係があるとはいえません。時間帯にもよりますが、番組内で話題になった言葉がツイッターのホットワードに10個中5個入っているような番組でも、視聴率が1%台ということもあります。深夜帯ですけど、それにしても1%は低いですからね。

 他にも、野球中継のときにホットワードに2、3個並ぶこともありますが、視聴率にすると、2ケタに乗るかどうかといったところ。視聴率20%を超える番組はツイート数も多いですが、ツイート数が多いからといって視聴率が高いとは限らない、ということです。

 番組を観ながら、思ったことをつぶやくという点において、ツイッターとテレビ相性が良いのは間違いないと思いますが、視聴率と同じような指標にする域には達していない。『ツイッターテレビ指標』と『視聴率』には、間違いなく乖離が起こるはずです」

 となれば、現場は混乱するはずだ。テレビ局関係者が続ける。

「現在のテレビは40、50代向けに制作されている番組が多い。しかし、彼らのツイッター利用率は低い。『ツイッターテレビ指標』が開始されると、現場はどちらを信じるべきか迷いが出るでしょうね。おそらく、視聴率を優先すると思いますが……。

 それでもスタッフとしては、『視聴率は悪いけど、ツイッター指標はいい』という逃げ道として使えます。実際、視聴率という指標は今の時代に合っていない側面もありますから、『ツイッターテレビ指標』は1つの見方にはなると思います。

 ただ、繰り返しになりますが、2つの指標が大きくかけ離れる番組はたくさん出てくると思います。現時点で、そういう番組は山のようにありますから」(同前)

 この指標が取り入れられるからには、ツイッターのアクティブユーザー(実際に今でも使っているユーザーのこと)数の動向も重要になってくる。一時期と比べ、熱が冷め始めているともいわれるツイッター。今年6月の時点では、どうなっているのだろうか。

「その点も、注目されています。たとえば、以前はミクシィが国内最大手のSNSでしたが、いまやフェイスブックやツイッターに取って代わられている。同じことが今後ツイッターに起きても、不思議ではないですからね」(同前)

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