ゆず『雨のち晴レルヤ』 ドヴォルザーク『新世界より』使った理由

NEWSポストセブン / 2014年2月15日 7時0分

 視聴率好調が続くNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』。ドラマの世界観を支えているのが、ゆずが歌う主題歌『雨のち晴レルヤ』だ。

 ゆずにとって初となる朝ドラ主題歌。昨年9月のドラマ開始とともに、視聴者からは「朝の雰囲気によく合っていて心地よい」「歌を聞いていると、め以子頑張って!と応援したくなる」「聞いていると優しい気持ちになれる」といった声が出ている。ドラマに出演している東出昌大も、昨年末のNHK紅白歌合戦で「今日も1日頑張らないと、という明るい気持ちになります」と語っている。

 音楽評論家の富澤一誠氏は、この楽曲についてこう評価する

「今回のドラマが大正から昭和にかけての話ですから、昭和テイスト、和のテイストがないとドラマの内容とリンクしないのですが、この曲は篠笛の音を効果的に入れるなどして、和の雰囲気をうまく出している。メロディーがすごく良くできていると思います」

 実際、作曲を手がけたゆずの北川悠仁は、曲作りに工夫をしたようだ。そのひとつがクラッシックを取り入れたこと。間奏部分にドヴォルザーク による交響曲第9番『新世界より』のフレーズを入れているのだ。

 北川は以前、ラジオでその理由についてこんなふうに語っている。

「朝ドラの大正から昭和という激動の時代と、そのときに流れていた音楽の世界観をすごく大切にしてサウンドを作っていきました。その時代の音楽とか、もっといえば日本の音楽の歴史みたいなものを紐解いていったときに…。

 もともとクラシックで”新世界”という曲があって、それが今度日本に渡ったときに、日本の中で童謡へと変化していくという面白いプロセスがあるんですよね。この曲でわれわれが目指していた時代を超える感じ、国を超える感じというのが、”新世界”という曲の中にすごく凝縮されているんじゃないかと」

 前出・富澤氏も『新世界より』を入れた効果についてこう指摘する。

「誰もが知っている『新世界より』を入れることで、どこか懐かしい雰囲気を醸し出すことにも成功しています。詞の内容も、雨が降って大変なこともあるけれど、雨の後は晴れる、というストレートなエールソングになっている。それはドラマのメッセージでもあります。『新世界より』を間奏に使ったこともそうですが、ドラマの世界観をよく理解して作ったからこそ多くの人の心に刺さるのだと思います」

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