目に入る花粉は上空も注意と眼科医 対策メガネで98%カット
NEWSポストセブン / 2014年3月15日 7時0分

「スギやヒノキの花粉は、上空から大量に降り注ぎます」と深川先生
今シーズンのスギ花粉の飛散が、ピークを迎えた。日本気象協会によると、1月下旬から2月初めに、九州から関東の多くの地域が花粉シーズンに突入。今年もピークは例年並みで、高松 ・広島・大阪・名古屋・東京は3月上旬から中旬、金沢や仙台は3月中旬からピークを迎えると予測されている。スギ花粉の後はヒノキ花粉の飛散シーズンとなり、北海道のシラカバ花粉は5月上旬に飛散が始まる。同協会では、「一般的に、気温が高く、風が強く、湿度が低い日は花粉が飛びやすく、とくに春一番が吹くような日は非常に多くの花粉が飛散する恐れがある」として、注意を呼びかけている。
慶應義塾大学医学部講師(非常勤)で眼アレルギー専門外来を担当、両国など都内3か所で眼科診療にあたる眼科専門医・深川和己先生のクリニックにも、この時期は目のかゆみなど、花粉症の症状を訴える患者が急増し、3月の患者数はほかの月の1.5倍に上るという。
「花粉シーズンに突入し、大量飛散が起こった2日後に患者数が最も多くなるというデータがあります」(深川先生)
日本眼科アレルギー研究会が、眼科を受診した患者500名以上を対象に行なった「QOL(生活の質)調査」によると、患者が最もつらいと感じる花粉症の症状の第1位が「目のかゆみ」、2位が「ゴロゴロするなどの異物感」。鼻の症状と比較しても、「くしゃみ・鼻水よりも、目のかゆみがつらい」という回答が多かった。
「かゆみとは、“弱い痛み”ですから、我慢しにくいのです。かゆみだけなら、目薬で症状を和らげ、花粉シーズンを乗り切れば問題ありません。目を冷やすのも効果的です。ただし、かいたり、こすったりすると、角膜などに傷がつき、組織障害が起きることもあります。また、最近は花粉皮膚炎や、花粉眼瞼(がんけん)炎も増えています。眼瞼、つまりまぶたの皮膚はとても薄くて繊細なので、花粉と接触することで荒れてしまうのです」(深川先生)
スギやヒノキを原因とする春の花粉症は、なぜこれほど患者数が多く、激しいアレルギー症状を起こす人が多いのか。その原因を深川先生はこう分析する。
「一つ目の原因は、スギやヒノキの花粉は、ほかのアレルギー原因物質に比べて、圧倒的に量が多いこと。二つ目は、スギやヒノキの背が高い樹木であること。花粉は非常に軽い粒子ですから、風に乗って一旦上空まで舞い上がった後、ゆっくりと落下し、着地点にあたるのが都市部なのです。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
喉の違和感や異物感の原因は病気? 対策と治療法を専門医が解説
マイナビニュース / 2019年12月16日 10時22分
-
ぶり返すつらいかゆみを鎮静化!「ロートアルガードクリニカルショット」「ロートアルガードクリニカルショットm」 新発売!
PR TIMES / 2019年12月12日 14時5分
-
目薬と点鼻薬、どうやって使うのが正しいのか
NEWSポストセブン / 2019年12月10日 16時0分
-
ヨガピラティスで花粉症に負けない身体を作る! “症状ゼロ”を目指す花粉症撃退クラスを2019年12月1日から開講!
PR TIMES / 2019年12月2日 10時15分
-
「小青竜湯」は鼻炎症状の6割を改善 花粉症にも効果的
日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年11月23日 9時26分
ランキング
-
1クルマを長持ちさせる「エンジンオイル交換」のキホンと豆知識
LIMO / 2019年12月15日 18時45分
-
2「この子とは結婚は無理」同棲中にすると男性がドン引きすること3つ
ココロニプロロ / 2019年12月16日 11時55分
-
3歯磨き頻度と心臓病リスクの関係 16万人調査の結果結果【役に立つオモシロ医学論文】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2019年12月16日 9時26分
-
4「性病?恥知らずな!」義母の罵詈雑言が家庭崩壊の引き金に…
オールアバウト / 2019年12月15日 20時45分
-
5やってはいけない防寒対策 重ね着も素材によっては無意味に
NEWSポストセブン / 2019年12月15日 16時0分