安倍総理追及の小西議員「TVに映らない総理の実相明らかに」

NEWSポストセブン / 2014年3月26日 11時0分

 圧倒的多数派で支持率も高いだけに、余裕の国会答弁を続ける安倍晋三首相が、なぜかこの男相手だと豹変する。「子供みたい」「うるさい」「極めて危険」……その男とは、民主党所属の小西洋之・参議院議員(42)だ。

 小西議員の名を一躍、世間に知らしめたのが、昨年3月29日参院予算委員会の“国会クイズ大会”事件だ。小西議員が「憲法のなかで最も大切な、個人の尊厳を包括的に定めたのは何条か」と何度も首相に問うたところ、安倍首相はいきり立った(ちなみに、13条の内容を指す)。

 以来、「うるさいから黙っていてもらえますか、小西さん。子供みたいですよ、あなた」(昨年4月22日)、「先輩として申し上げると、(震災の)追悼の言葉を述べるときは前のボタンを閉めた方がいい」(今年3月12日)というなど、完全に安倍首相は小西議員を目の敵にしている。

 なぜ、彼はこれほどまでに首相をキレさせるのか。小西議員本人を直撃した。

「私は総理とケンカして目立とうとしているわけじゃないんです。本来は医療やいじめ問題、原発事故の救済制度など、まじめな政策をやっている。ただ、安倍総理という、自分のやりたいことのためには手段を選ばない、立憲主義すら理解していない恐ろしい政治家が現われたので、これを放置するわけにはいかないと、やむを得ず頑張っている。

 頑張る以上は、彼の歪んだ憲法観や資質、政治手法の急所を鋭く突くように、心がけているんです」

“クイズ”と揶揄された件も、確信犯だったという。

「事前に通告した上で、一番重要な憲法13条について総理が何もわかっていない、憲法の勉強すらしていない、そのことを追及することがクイズでしょうか?

 総理に指差しをしたことで不快感を与えたかもしれませんが、あれは後ろの官僚たちがメモを出すなどのカンニング行為が起きることを、気迫で制すためのものでした。自分が総務省の官僚時代に、大臣質問の後ろに控えていた経験を踏まえてのものです。入念な調査準備に基づいた戦略的な質疑だったのです」

 3月12日の国会論戦も、大きな物議を呼んだ。NHK経営委員の長谷川三千子氏が日本国憲法を批判していることについて、小西議員が「こういう方がこの世にいるのかと驚いた」と述べると、首相は「自分と考え方の違う人の存在を許さない、そうした狭量な考え方自体が私は極めて問題であろう、極めて危険なものを感じていると言わざるを得ない」と興奮気味に応戦した。

「私は『どういう思想の持ち主の方がいてもそれは思想、信条の自由だ』としたうえで、経営委員になるのはおかしいと問うたのに、総理は『自分と考えの違う人を許さない』と発言を捻じ曲げている。質疑全体を自分が有利なように取り繕おうとしている」(小西議員)

 小西議員の言動については、身内からも「やり過ぎ」との声が上がっている。しかも、安倍首相に「知っているか?」と問うた憲法学者の名前を自分で間違うなど、詰めの甘さも目立つ。だが、凪状態の国会で、彼だけが安倍首相とガチンコ勝負しようとしていることだけは間違いない。

「総理は追及されると、質疑者の人格攻撃を繰り返す性質がある。実は自分への質問でない時でも、座ってぶつぶつと文句を言っているんですが、ふだんテレビに映ることがない。そうした総理の実相を、今後も明らかにしていきます」

※週刊ポスト2014年4月4・11日号

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