今、地方美術館が熱い 青森県立美術館や金沢21世紀美術館等

NEWSポストセブン / 2014年3月30日 7時0分

 主要美術館の特別展は、いずこも大盛況。並ばずに入場できた日はラッキーと思うほど。美術館がとにかく熱いのだ。そして、その波は一気に地方へ。有名建築家を起用し、イベントに趣向を凝らし、自然を生かす。旅、そして、アートを体感する大人のための時間―――一度は訪れたい、今、もっとも注目の地方美術館を紹介します!!

 2013年11月に開館7年で来場者数300万人を達成した青森県立美術館を筆頭に、地方の美術館が人気の理由を美術館専門誌『ミュゼ』編集長の山下治子さんはこう分析する。

「かつてのように敷居の高いイメージではなく、建物自体の設計にも工夫を凝らして、ガラス張りで中が見えるようにするなど、親しみやすさを打ち出した美術館が増えています。また、地方の美術館は旅行会社とタイアップして、温泉と一緒に巡るツアーを企画するなど、地方の特色を生かしているところもあります」

 さらに、情報サイト『ぶらり美術館』を運営する北澤ヒロミさんは、こう話す。

「企画展に合わせたメニュー作りで来場者を楽しませるレストランやカフェ、ミュージアムショップなど周辺施設の充実に力を注ぐ美術館や、これまでにない展示方法、企画展に連動した講演会やミニコンサートなどのイベント開催など、最近の人気は美術館の努力の賜物だと思います」

 美術館の楽しみ方は、今や展示作品だけでなく、建物自体のユニークさや周辺施設、サービスの充実など多彩に模様替えしている。とりわけ地方美術館の個性が際立っており、その美術館こそが“巡礼の地”となっているのだ。

 2006年の開館以来、年間入場者数は東北の美術館で7年連続トップをキープしているという、東北一人気の美術館・青森県立美術館。棟方志功や成田亨、奈良美智など青森県出身の芸術家の作品のほか、シャガールなど海外作家の作品も鑑賞できる。

 また、三内丸山の縄文遺跡に隣接して建てられている美術館の、遺跡から着想を得て設計されている建物を目当てに訪れる人も多い。「建物自体が大きな見所のひとつ。隣の縄文遺跡とともに楽しめます」(山下さん)

 4月12日から6月8日までは、企画展『あなたの肖像――工藤哲巳回顧展』と常設展『特集展示 斎藤義重――「もの」、その存在をめぐる考察』を開催。

 石川県の金沢21世紀美術館は、もともと金沢大学附属小・中学校、幼稚園があった場所に建てられた美術館。1980年代以降に制作された、新しい価値観を提案する作品や金沢ゆかりの作家による新たな創造性に富む作品などを展示。

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