死因1/3占める疾患 リスク軽減にA評価の成分や特定健診を

NEWSポストセブン / 2014年4月16日 16時0分

 新年度になり健康診断を実施する企業や、「特定健康診査(以下、特定検診)」の案内を自治体から受け取る人も多いだろう。近年、心血管疾患や糖尿病といった生活習慣病の患者や予備群が増加し、生活習慣病を原因とする死亡が日本人の死因の3分の1を占めると推計されている(厚生労働省調べ)。そうした背景から、2008年4月から40~74才を対象に、生活習慣病の予防を目的とした「特定検診」――いわゆる“メタボ健診”が始まった。全国健康保険協会(協会けんぽ)では最高6520円を補助、国民健康保険では1000円前後~無料とする自治体が多い。

 こうした健診を通じた“予防医療”への取り組みは、被保険者の健康増進だけでなく、保険診療費を負担する組合や自治体にとっても、医療費負担軽減に繋がる施策のひとつだ。その一方で、徐々に上昇しているものの、特定検診の受診率は平成23年度の速報値で45.0%(厚生労働省調べ)と半数を割り込む低さ。そのため、最近では受診率アップを目的に、“受診特典”を設ける自治体もある。

 岡山県総社市では「国民健康保険に加入し、特定健診を受診して、1年間保険診療を受けなかった、つまり病院にかからなかった世帯に現金1万円を支給する」と発表。今年11月にスタートする見込みのこの制度は、地方ニュースとして話題になった。また、広島県府中市では、特定健診を3年連続で受診した人に、国民健康保険証の“ゴールド証”を交付。ゴールド証をもっている人とその家族は、インフルエンザ予防接種費用が無料になる特典があるなど、複数の自治体が特典の実施や検討を行なっているようだ。

 そうした特定検診と並行して、心血管疾患を予防する効果が期待されているのが、マグロの中トロやサンマなどの青魚に含まれるDHAやEPA。今年2月、厚生労働省の研究班は、1980年から24年間にわたり、日本人約9000人を対象に追跡調査した結果、「DHA・EPAを多く摂取している人は脳卒中や心疾患など、心血管疾患の死亡リスクが明らかに低減する」と発表した。

 農学博士で、予防医学的食品・医薬品素材に詳しい早稲田大学客員教授の矢澤一良氏は、DHA・EPAの機能についてこう解説する。

「EPAには血液中の血小板を凝集しないようにすることで、“血液をサラサラ”にする働きがあり、DHAは血管や赤血球を柔軟にして、“血行を良くする”作用があります。つまり、DHAとEPAを摂ることで、血液サラサラで血圧が上がりにくくなるため、脳血管疾患の予防に有効なのです。また、DHAもEPAを摂ることで中性脂肪が低減しますし、DHAには脳や神経系の働きを改善することもわかっています」

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