人狼ゲームアプリ開発者 ハマる理由は嘘つく罪悪感と嬉しさ

NEWSポストセブン / 2014年5月4日 7時0分

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人狼の人気理由とは? 人狼ゲームアプリ開発者の鈴木教久さん

 テレビやネットでも人気の『人狼ゲーム』。市民役プレイヤーの中に紛れ込んだ“人狼”を探し出すゲームで、市民は人狼と思う人を話し合いで決め処刑、一方、人狼は夜になると市民を1人ずつ食べていく、という心理戦が繰り広げられる。もともとは海外のカードゲームが日本に持ち込まれてネットゲームとなり、一部のコアなファンから人気が拡大。160万ダウンロードの人気を誇るスマホアプリ『人狼ゲーム~牢獄の悪夢~』をプログラミングからデザインまですべてひとりで制作したのが、ゲームクリエイターで広告プロデューサーの鈴木教久さん(37才)。その小説版『人狼ゲーム~人事の悪夢~』(大和書房)を上梓した鈴木さんに、開発の裏話やハマる人続出のゲームの魅力について聞いた。

――開発当時はあまり知られていなかった人狼ゲームをアプリに選んだ理由とは?

鈴木:人の“本音”に着目していた時に、人狼ゲームをアプリにしたら面白いんじゃないかと思ったんです。ちょうどこの時、脳波をとることで相手の本音が耳の動きに表れる『necomimi』という猫耳のカチューシャのディレクターをやっていて、この体験会をやったんです。列に女子に混じって中年男性が並んで待っていたのですが、自分の番がくるとモジモジして、勧めても着けないんです。でもさらに勧めると、「いやいや…」と言いながらも着けるんですよ(笑い)。本音がわかるツールを着けにきているにもかかわらず嘘をつきたがるんです。一方で、人狼ゲームは嘘をつくゲームだというのに、狼になった人は罪悪感で嘘がつけなくなるわけですよね。人間ってすごく面白いなと思いまして。

――ダウンロードは現時点160万超えということですが、こんなにヒットすると?

鈴木:思わなかったですね。人数を4人以上集めなくてはいけないので、多人数で楽しむことが好きなパーティーピープルしかできないだろうと思っていましたから。だから、カードに描く人物はこだわっておしゃれにデザインしました。初め人物画は1960年代のストリートスナップの顔や体をコラージュしていたんですけど、結果的に本人だとわからないところまでいじるので、途中からはモデルはぼくがお風呂場でポーズを取って写真を撮ったり、廊下でハサミ持って写真を撮ったりしていました(笑い)。

――なぜ人狼ゲームにハマるのだと思いますか?

鈴木:初めてゲームをやった時の衝撃、つまり人を疑ったことがない人が人を疑うことへの罪悪感や、嘘をついたことがない人が嘘をついて、人に疑われ、さらに嘘をつき通して勝ったときの嬉しさと罪悪感、「普段はこんなに嘘つかないんだけど」と言い訳したがる気持ちとか、ゲームと実生活とがないまぜになった、心に負う傷でしょうか(笑い)。ぼくも初めてやったときはやっぱり傷を負って、こんなゲーム二度とやるかと思いました(笑い)。

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