「子供に送る手紙の最後が同じ」と保護者が幼稚園教諭に不満

NEWSポストセブン / 2014年5月14日 16時0分

 涙にはストレス解消の効果があるといわれるが、泣ける“ツボ”は人それぞれ。今回は、30才幼稚園教諭による感動エピソードをご紹介します。日々の疲れを涙とともに洗い流しましょう。

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 20代初めに子宮の病気を患い、出産できない体になりましたが、子供が好きだったので幼稚園の教諭になりました。

 あるとき、クラス役員のお母さんから、「先生に言いたいことがあるので、保護者会を開いてほしい」と言われました。お母さんがたの不満というのは、私が子供たちに「縄跳びができるようになりましたね」などと、成長の記録とともに書いて学期末に渡している手紙についてでした。保護者会の中心になっているお母さんが言うには、Aくんの1学期の手紙の最後の1行と、Bちゃんの2学期の手紙の最後の1行が同じ文章で、「子供たちへの愛情を感じられない」ということでした。

 そして「先生はお子さんがいらっしゃらないから、本当の愛がわからないんじゃないですか。そういうかたに、担任を任せるのは不安です」と言われました。

 すると、それまで黙っていたCちゃんのママが、「手紙のことと、子供がいるいないは別です。うちは、7年間妊活をし、体外受精で子供を授かりました。とても痛い注射を何百本も打ちましたし、流産も5回経験しました。

 子供が生まれるって奇跡なんですよ。産みたくても産めない、できない人だってたくさんいる。Aくんママの発言のほうが、よっぽど愛がないんじゃないですか」と発言。Aくんママとその仲間たちが凍りついたのは言うまでもありません。Cちゃんママに拍手をする父母もちらほら…。

 会の後、私はCちゃんママが心配で、お礼とともに声をかけると、Cちゃんママは笑顔で「うちの子は先生が大好きなの。これからもよろしくね」と言ってくださったのです。

 この仕事をやっていてよかった、私もCちゃんママのように強く自分を持って生きたいと思いました。

※女性セブン2014年5月22日号

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