綾戸智恵が語る 介護で母親にオムツをはかせて気づいたこと

NEWSポストセブン / 2014年6月1日 7時0分

 やっぱり飛行機で九州に行こうとしてたときだったんです。私は向こうのホールでコンサートが決まっていた。そこに母も連れて行く計画だったんです。

 車椅子もスーツケースも準備OK。あとは羽田に向かうぞ、という時、母が「あれが無い、これがない」と少しパニックになり、私も慌ててしまいました。母も飛行機というものに緊張してたんですね。

 コンサートの時間は迫るし、とりあえず落ち着こうおもて、私は安定剤を一粒飲んだんです。でも全然効かない。ダメやんって思いながら2粒飲んで、3粒飲んで、気がついたら病院に運ばれてたんですわ(笑い)。

 やっぱりどっかでムリしてたんでしょうね。今はムリせんように、おむつなり他人の手なり、手に入るもんは全部使ってやってます。結局それが私にも母にも幸せだってことです。

◆綾戸智恵(あやど・ちえ):1957年大阪生まれ。17歳で単身渡米。1991年に帰国後は、数々の職業を経験しながら、大阪のジャズ・クラブで歌い始め、1998年に40歳でメジャーデビュー。2004年からは認知症の実母の介護を続けている。

※週刊ポスト2014年6月6日号

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