W杯開催 「危険」報道多いブラジルは実際どんな様子なのか

NEWSポストセブン / 2014年6月20日 7時0分

 サッカーW杯ブラジル大会。テレビでは連日、デモや白昼堂々の強盗など、不穏なニュースが目白押しだ。現地ブラジルはホントはどうなっているの? 日本対コートジボワール戦を観るために1才児を連れてブラジル滞在中の女性セブン女性記者が、現場からお伝えします!

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 ブラジルの空港職員は噂に違わず本当に英語が話せない。知っている限りのスペイン語を駆使するも、やはり伝達力には限界がある。あーでもない、こーでもないとやり取りをして、こちらの言いたいことはなんとか伝わったようだけど、今度は向こうの言っていることがわからない。

 すると、このままじゃ埒が明かないと根負けしたのか、子連れのハポネ(日本人)に同情したのか、見事なビール腹の強面オヤジ職員が、指で「ついてきな」というジェスチャーをし、友人の搭乗便到着ゲートまで連れて行ってくれた。オブリガード(ありがとう)!!

 友人と合流してタクシーへ。さっそくiPhoneを取り出した私たちに、運転手が片言の英語で「絶対に街中でiPhoneを見せちゃいけない。子供はしっかり抱っこして離さないこと!」と、かなり怖い顔で言った。あとで知ったのだが、ブラジルでは12万円以上で売れるらしく、iPhoneを狙ったスリや強盗が日常茶飯事だという。

 そして…翌朝からiPhoneが見つからない…。デモや暴動、地下鉄ストライキなどで、日本出発前には「えーっ、子供連れてひとりでブラジルへW杯を見に行くの!?」と、かなり心配された。いちばん心配していたのは私自身だが、考え始めると最悪のシナリオしか頭に浮かばないので、考えないようにしていただけである。

 日本でも報道されていた通り、すべての準備がお粗末。オリンダでW杯の試合チケットと予約券を引き換えに、指定のショッピングモールに向かったものの、案内や周知が不充分で、引換所にたどりつくまでに約10人に場所を聞かざるを得なかった。ソフトもハードも頑張っていた南アフリカ大会に比べると、「大丈夫かな…」と不安になる。

 いよいよコートジボワール戦を応援するため、スタジアムへ向かった。じつはその前日、観戦仲間のひとりが高熱を発症し、デング熱と診断された。キターッ! 虫に刺されるのが一層怖くなる。

 彼は抗生物質の投与だけで入院は免れたので、タクシーをチャーターし、ホテルとスタジアムを往復することになった。が、私たちのホテルはレシフェから直線距離で100kmほど離れた町にあり、どう頑張っても片道2時間はかかる。彼は運転手と交渉し、往復2万円で話をつけたという。便乗値上げが甚だしいブラジルだが、タクシーだけは意外と安い(日本だと100km往復で最低6万円はする)。

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