昨季の田中将大 投手酷使指数ではMLB先発投手の5年分に相当
NEWSポストセブン / 2014年7月25日 7時0分
起こるべくして起こった悲劇──ヤンキース・田中将大の故障について、米球界ではこの論調が多く見られる。故障者リスト(DL)入りした7月9日には、米スポーツ専門テレビ局ESPNが、「今回の故障は日本時代からの投げすぎが原因」と指摘した。
日本球界を批判するその根拠は、「田中は日本で投げた昨季、『PAP』の数値が異常なほど高かった」というものである。
PAP(pitcher abuse point)とは米国の野球専門のシンクタンク「Baseball Prospectus」が考案した指標で、いわば「投手酷使指数」である。
先発投手が1試合で投げた球数から100を引き、その数を3乗した数を算出(例えば110球なら、10の3乗で1000ポイント、140球なら40の3乗で6万4000ポイント)。これを毎試合累計して、シーズン通算で10万ポイントを超えると故障の可能性が高まり、20万以上で「いつ故障してもおかしくない水準」と見なされる。
PAPは米国では非常に信頼の厚い数値とされ、MLBで先発投手が100球を目処に交代させられることが多いのは、この数値を気にしているからだ。
「監督やコーチは各投手が通算20万、1試合で5000(117球に相当)を超えないように厳しくチェックしています」
こう語るのは、『プロ野球なんでもランキング』(イースト・プレス刊)の著者で、プロ野球データに詳しいライターの広尾晃氏だ。
「昨年の田中はレギュラーシーズン通算が21万4666、1試合平均が7667。ポストシーズンだけで通算24万3683、平均8万1228に達しました。合わせて45万8349。これはMLBの平均的先発投手の5年分の数値に相当します」(広尾氏)
※週刊ポスト2014年8月8日号
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