フードアレルギー ほとんど知られていない「遅延型」が存在

NEWSポストセブン / 2014年8月5日 11時0分

「なんだか、しょっちゅう頭が痛くなる。薬をのんでも、イマイチすっきり治らない」──こんな経験がある人は少なくないはず。

 その頭痛の原因が、風邪でも、頭痛持ちという体質でもなく、あなたが食べた物によるフードアレルギーだとしたら…。実は、“もうひとつのアレルギー”が最近注目を浴びている。

 そもそも人間の体は、有害な細菌やウイルス、毒性の物質が入ってくると、防御システムが働き、それを体外に出そうと抗原抗体反応が起こる仕組みになっている。

 フードアレルギーと聞いてすぐ思い浮かぶのは、乳製品や卵、大豆やそば、ピーナッツや甲殻類に対するアレルギー反応だ。かゆみやむくみ、じんましんなどといった症状で表れ、ひどい場合には、呼吸困難で命にかかわる状態に陥ることもある。これらはすぐに症状として表れるので、正確には「即時型アレルギー」と呼ばれている。

 それに対し、もうひとつのフードアレルギーがある。食べて数時間、場合によっては数日後にようやく症状が表れてくる「遅延型アレルギー」だ。

 ナグモクリニック東京のアンチエイジング・機能性医学外来の医長・斎藤糧三さんが言う。

「抗体は全部で5種類あります。体内に入ってすぐ症状が表れるアレルギーの原因となるのは、血液や体液中にあるIgEと呼ばれる抗体です。しかし、実はこのIgE抗体は、全抗体のうちの0.001%以下にすぎません。それ以外の、IgAやIgG抗体という、ある程度時間をおいて反応を表す抗体のほうがはるかに多いのです。

 遅延型のアレルギーは、症状が比較的軽かったり、慢性的なことが多いため、また何より摂取から時間がたってから症状が表れるため、本人が気づかないことが多いのです」(斎藤さん。以下、「」内同)

 遅延型アレルギーの症状は多岐にわたる。前述の頭痛をはじめ、かゆみ、手湿疹、胸やけ、食あたり、リウマチや乾癬、慢性疲労などで、さらには、うつ症状の精神的な病気の要因になることもあるという。

 では、どんな食品が要因になることが多いのか。人それぞれながら、アジア人、とりわけ日本人の場合は、民族的に長きにわたって摂取する習慣がなかったことから、乳製品と卵にアレルギー反応を示す人が多いと斎藤さんは言う。

「例えば、乳酸菌がお腹にいいからと毎日ヨーグルトを食べて、お通じがあると喜んでいる人が、実際にはアレルギー反応で下痢を起こしていただけ、というケースが少なくありません」

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