宮沢賢治の世界を題材に花巻~遠野~釜石を走る「SL銀河」

NEWSポストセブン / 2014年9月10日 11時0分

 岩手県は作家・宮沢賢治ゆかりの地でもあり、『遠野物語』など古くから民話の町として知られる。その地を昔ながらのSLが黒煙を吹かしながら走る姿は、童話の世界そのものだ──。

 東日本大震災後、復興支援の一環として始まったのがSL銀河だ。花巻駅~釜石駅を土日祝1日1便運行している。鉄道写真・映像カメラマンの佐々倉実さんはこう話す。

「車内は宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにしており、1号車にはプラネタリウムがあります。他にも、宮沢賢治関連の書籍が置いてあったり、賢治の絵画やイラストなどの作品を展示しているスペースもあり、彼の世界に浸れます」

 車内は賢治が生きた大正から昭和をイメージしており、木目調のひじかけや取っ手、座席の上にはステンドグラスが目を引く。

 宮守駅近くのめがね橋など、『銀河鉄道の夜』の主人公にでもなった気分が味わえる。

「遠野で1時間ほど停車しますが、ここでは語り部が、遠野にまつわる民話などを語ってくれます。また、駅周辺にはカッパ像があちこちにあるので、それを背景に記念撮影をするのもいいでしょう」(佐々倉さん)

 SL銀河は、釜石行きの下りが土曜、花巻行きの上りが日曜日に運行されている。また、発着駅となる釜石や花巻も見どころが豊富にある。

「花巻駅は宮沢賢治ゆかりの施設などもありますし、釜石では駅前の復興商店街『サン・フィッシュ釜石』で買い物をしてほしいですね」(佐々倉さん)

 約4時間以上の乗車になるが、車内や車窓の景色も見どころが多く、時の経つのを忘れられそうだ。さらには、列車搭載初となるプラネタリウムが1号車にはあり、約10分のオリジナルプログラムを上映している。

SL銀河(岩手県)
【区間】花巻駅~釜石駅を土日祝1日1便運行
【所要時間】約4時間30分
【料金】花巻~釜石間の乗車券1660円、指定券820円(子供は半額)

※女性セブン2014年9月18日号

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