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週刊誌広告を墨塗りする朝日新聞に望むこと 30年読者の提案

NEWSポストセブン / 2014年9月20日 16時0分

 紙面内容で定期購読する新聞を決めているようなリテラシーの高い人は、新聞記事がその程度には鵜呑みにできないものであることぐらい織りこみ済みだろうし、これだけネット環境が整った時代にわざわざ紙でニュースを読んでいる層は強固な習慣でそうしているから、急な値上げでもない限り解約したりはしない。定期購読者数は年々減っており、これからも減っていくが、それは新聞を取って当たり前という感覚の日本人が高齢化で減っているせいだ。前々から分かっていたことしか起きていないのである。

 けれども、もの言う人々はいつも何かが起きていてほしい。ジャーナリズムの危機だ、と騒いでいる人たちは、そう言ってみたいだけか、破滅願望の持ち主なのかどっちかなんだろうなと思う。

 今回の騒動で朝日新聞「までもが」誤報を怖れ、ただの御用新聞になり下がることへの危惧を口にする人がいるけれども、これまでだって新聞報道のあらかたは記者クラブで仕入れた話を流していただけだ。そういうメディア批判はずっとされていたわけで、ここでいまさら何を心配しなきゃいけないのか、私には分からない。それより、不祥事の発覚をきっかけに朝日新聞の悪しき体質の内部浄化を期待する、と現場の記者にエールを送った方が生産的なのではないか。

 かく言う私は、ここ30年ほどずっと朝日新聞の定期購読者だ。紙面内容にはいろいろ不満がある。今回問題となった池上彰コラムは、その不満をよく代弁してくれていたので好んで読んでいた。そんなコラムも載せちゃう新聞って懐が深いでしょ、というアナウンス効果狙いの連載だったのかもしれないが、池上氏が相当なエネルギーを注いで書いている文章であることは十分伝わっていたので、純粋に読み物として楽しめた。

 ただ、なぜ定期購読しているのが朝日新聞なのかと問われたら、正直なところ、記事やコラムがどうのこうのではない。一番の理由は、書籍広告の充実ぶりが他紙を圧倒しているからだ。

 一面からパラパラ新聞をめくるとき、私の視線は紙面の下の方に向けられている。これをまずざーっとやれば、今日現在の売れ筋の本や要チェックな新刊本がだいたい把握できる。この古典的な情報収集法は、書評なども仕事にしているライターにとって、楽ちんで効率がいいのである。ライターじゃなくても本好きなら、分かってもらえるはずだ。

 それ以外に朝日新聞を選んでいる理由は、たいしてない。だから、近年、新々宗教系の書籍広告がやたらと増えていることに強い不満を覚えている。トンデモ健康本の広告の跋扈もなんとかしてほしい。週刊誌広告の自社批判部分を墨で潰している暇とエネルギーがあるなら、朝日新聞に相応しくない本の広告掲載を拒むぐらい「傲慢」なブランド構築に励んでいただきたい。

 以上、池上彰コラムの題は「新聞ななめ読み」だが、私は思うところをまっすぐに述べてみた次第です。

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