リクルートが試験運営中 電話で「心のマッサージ」は可能か

NEWSポストセブン / 2014年11月15日 16時0分

 リクルートが電話による心理カウンセリングの事業を試験的に始めた。疑問視する声もあるが、誰かに話すことで解決する気持ちのモヤモヤもあるのではないか。コラムニストのオバタカズユキ氏が考えた。

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 どうもこのところ気分が晴れない。我慢するだけでは窒息してしまう。この気持ちをまるごと誰かに聞いてもらってスッキリしたい……。

 というような心のモードの経験者は大勢いるはずだ。では、そんな時、いったい誰に自分の気持ちを聞いてもらえばいいのか?

 まずは家族、と常識人は言う。でも、一番身近な家族に妙な心配をかけてくないし、思い切って話して嫌な顔をされたら最悪だ。それに、往々にして問題の根っこは家族関係だったりするものである。

 ならば、話し相手は友達に限る、と良識人は言う。だけど、そもそもの話、そういう何でも話せる間柄の友達がいたならば、こんなふうに行き詰ったりしないものだ。はっきり言って自分はいつも孤独。だから、自分の気持ちを誰かに聞いてほしくなるのである。

 筆者の場合、そうですね、バーに行く。いや、スナックでもいいのだが、要は愚にもつかない自分の話を、「そういうことってありますよ」「あなただけじゃないわよ。うちの店の常連たちなんか、みーんな同じ(笑)」と軽く受け止めてくれる飲み屋に出向く。日本全国津々浦々、飲み屋が必ず存在するのは、日本人が酒好きだからというよりも、そこが心の解放区として大いに機能しているからだと筆者は思っている。

 とはいえ、そんな店が簡単に見つかるものではないのも事実だ。それに、いくらいい店があったとしても、そこであまり自分語りを続けてしまったら居づらい雰囲気になるものだ。だいたい酒が飲めない人は行きづらい。

 ならば、どうするか。人によってはギャンブルで憂さを晴らす。風俗に走るのも古典的な方法。なんらかのオタク系世界に浸かる、ってのもある。男はだいたいそんなところだ。これが女だと、自分の気持ちをまるごと聞いてもらえる保証はまるでないけど女子会で思う存分くっちゃべる、という方法をよくとる。甘いモンを食いまくる、買い物をしまくる、やり方もある。

 ただ、それらはいずれも対処療法にすぎないというか、何かに意識を集中することで現実の自分に向き合わないよう逃げているだけだ。逃げ切れるのなら、それでもいいが、問題はいよいよ自分が煮詰まってしまった時だ。

<ずっとどん底にいる気がする。そこから抜け出し、新しい自分に生まれ変わりたい>

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