選挙で白票投じる意思表示 数えられないので全く意味がない

NEWSポストセブン / 2014年12月6日 16時0分

  14日に投票日を迎える衆議院選挙、もう投票する候補者はお決まりだろうか。争点が見えない、そもそも選挙する理由がよくわからない。投票したくてもしたい相手がいない……。そう嘆くあなたに、コラムニストのオバタカズユキ氏が語りかける。

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 あと1週間も経てば総選挙である。だからと言って別に「日本の将来がぁ!」と鼻息を荒げるつもりはないが、12月14日に行われる第47回衆議院議員総選挙はけっこう注目だ。

 なぜって、みんな忙しい師走だし、これという争点が見えやすいわけではない選挙だから、きっと投票率が低くなる。これまでの衆議院選の最低投票率は、野田佳彦前総理が解散を断行して2012年12月16日に行ったときの59.32%。あのときはそれでもまだ、民主党政権に対する失望と、「日本を、取り戻す。」のキャッチコピーで復活してきた安倍自民党への期待感あるいは危機感が、人に何らかの投票行動を促す要因となりえた。が、こんどの選挙は投票所に行く理由を見つけづらい。投票率がどこまで落ちるか、落ちまくったら世間がどう反応するか、むしろそれを見てみたい。

 安倍政権の暴走を食い止めたい、と思う人は一定数いる。けれども、そういう人が、じゃあ、どこに入れれば食い止まるのかと考えたとき、ここだよという投票先はどこなのか。小選挙区はとにかく最有力の対立候補に入れるというやり方があるが、政党名を書く比例区のほうは難しい。

 私自身、このままの安倍政権が調子こいているのは嫌だと思っている。だが、今の安倍政権は前政権党のダメダメっぷりが生み出したと考えるから、その後も前向きな変化が見えない民主党に入れる気にはならない。維新、次世代、共産、生活、社民と他にも野党があるけれど、どこに入れても一票をドブに捨てるのと変わんない感が拭えないし、私が一番の社会問題だと思っている「このままだとぶっ壊れる社会保障制度をどうするの?」という問いにガチで答えていると思える党がまるでない。投票に行く気が起きない。

 政治不信で浮動票が選挙から離れるという言い方があるけれど、このやる気の出ない感じはそれとも違う。信じる、信じないの問題ではなく、単純に、どこの党もいいねと思えないのだ。そんなふうに足踏みをしている有権者は、今回、すごく多いはずで、その空気を察知したのだろう。この選挙にあたって、白紙投票を呼びかける謎のサイトが出現したのは象徴的な出来事だ。

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