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天皇皇后両陛下フィリピン訪問 皇太子ご夫妻の名代望む声も

NEWSポストセブン / 2015年10月27日 16時0分

 美智子皇后は10月20日、81歳の誕生日を迎えた。不安視される体調について、「変わりなく」を強調し、実際に「変わりなく」公務を精力的にこなし、年明けの海外訪問も事実上内定している。だが、その姿を見る国民の心配は募るばかりだ。

 皇后は持病の頸椎症性神経根症の痛みに加え、今年8月には心筋虚血の疑いで東大病院で心臓の冠動脈CT検査を受け、冠動脈3か所に血管狭窄が確認された。

 宮内庁は皇后の心筋虚血の原因を「強いストレスが要因」と発表したが、現在、皇室は「ストレスの種」となり得るさまざまな問題を抱えている。

 天皇は3年前に心臓のバイパス手術を受けた。術後の回復は順調と伝えられるものの、今年8月にはこんな出来事があった。

「終戦記念日に行なわれた全国戦没者追悼式で、陛下は段取りを間違えられました。長年続けてこられた手順を間違えられたことに、皇后陛下は大変心配されたのではないでしょうか」(宮内庁関係者)

 皇后は、誕生日に慣例となっている宮内記者会からの質問に文書で〈人々の安寧を願い続けておられる陛下のお側で、陛下の御健康をお見守りしつつ、これからの務めを果たしていければと願っています〉と述べている。皇后が天皇の健康に言及するのは、バイパス手術を受けた2012年以来のことだった。

 また、この10数年来、常に皇室の懸案となってきた雅子妃の病気療養についても明るい展望は見えていない。

「今年7月、雅子さまはトンガ国王の戴冠式に出席されるなど、2年ぶりの海外訪問を実現させ、帰国後も少しずつだが公務の数も増えています。しかし、いまだ皇太子さま単独のご公務が多く、本格的な公務復帰へのメドは立っていない」(皇室記者)

 皇后は誕生日文書でも心筋虚血の原因について一切言及していないが、こうした懸案が懊悩の理由と見る宮内庁関係者は少なくない。

 そんな中、来年初めに天皇・皇后がフィリピンを訪問する方向で調整中であることが明らかになった。

「国交正常化60年の国際親善が目的ですが、両陛下は先の大戦で約50万人の犠牲者を出した同国に長年、心を寄せられてきた。比島戦没者の碑での供花が検討されており、両陛下が続けてこられた慰霊の旅の続きといえるでしょう」(同前)

 今年4月、天皇・皇后はパラオを訪問し、日米合わせて約1万2000人が戦死した激戦地・ペリリュー島の慰霊碑に供花した。体調不良を押してのパラオ訪問では、警備上の都合で巡視船での宿泊となることを理由に見送りを求める声もあったが、「慰霊の旅の集大成と位置付けた両陛下の強い意向で実現した」(外務省関係者)といわれる。

 それだけに来年のフィリピン訪問については宮内庁内部や皇室関係者から心配の声も聞こえてくる。

「近年、皇室が取り組んできた“公務の引き継ぎ”が進んでいないのは将来の皇室にとって大きな問題です。両陛下のご負担を考えれば、フィリピン訪問は皇太子ご夫妻が“名代”として行くべきではなかったかという意見も出ています」(前出・宮内庁関係者)

※週刊ポスト2015年11月6日号

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