トランプの貿易政策、日本車の関税引上げはほとんど意味なし

NEWSポストセブン / 2016年11月28日 11時0分

 トランプ氏は貿易政策や経済政策だけでなく、不法移民問題でも「メキシコとの国境に壁を築く」という閉鎖的な公約を掲げているが、メキシコ国境は全長3000km以上あるので、もちろん物理的に不可能だ。

 さらにトランプ氏は、法人税を35%から15%に引き下げ、所得税を富裕層も含めて減税し、相続税もゼロにすると言明している。しかし、そうすると税収が大幅に減ってしまう。それを補うために、アップルやGEなどのアメリカ企業が海外に貯め込んでいる金をアメリカに戻させると言っているが、その程度では全く足りないし、そんなことをしたらアメリカ企業はみんな本社を海外に移してしまうだろう。

 軍艦を100隻以上新造するなど軍事力を大々的に増強するとも言っているが、その財源については何も説明していない。

 要するに、トランプ氏が主張している政策は何もかも全く辻褄が合わないのである。もし本当に公約通りのことをやり始めたら、それらの矛盾が一気に噴き出してくるだろう。

※週刊ポスト2016年12月9日号

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